CV:蒼月昇。
人物像
人工生命体「イノベイド」の最初に造られた1人。
ヴェーダの最高機密であるレベル7へのアクセス権を持つ。塩基配列パターンは0026タイプで、ガンダムマイスターとなるべく設計されたマイスタータイプである。もとより生命として自身より劣り、戦いを止められない愚かな人類のために尽くすということに疑問を感じていた。また、マイスターが計画の半ばで滅ぶ予定であることを知り、自身が使い捨てられるため生み出されたという事実に、大きな衝撃を受けている。それ以来、彼の心の中に凶悪な野望が芽生え始めることになる。
1st seasonのリボンズ
既にソレスタルビーイング(以降CB)を離れており、イオリア計画への介入を目論んでいた監視者アレハンドロに接触し、自らの傀儡としている。そして世界を統合へ向かわせるとともに、CBを壊滅させ、ヴェーダを掌握した。また、この時点で監視者も全員抹殺している。
2nd seasonのリボンズ
その邪悪な本性を存分に現し、ヴェーダによる情報操作を駆使して世界の中枢を影から操り、地球連邦の実質的な支配者に等しい存在となっている。
自らの手駒となるイノベイドを生み出すと共に、独立治安維持部隊「アロウズ」を結成して反連邦勢力を駆逐し、世界の統一を強硬的な手段で推し進めた。その行動の根底には、本来使い捨てられる運命であった自身の有用性を証明したいという思いがあり、自身の力のみで計画を遂行することに固執している。そのため、同胞のイノベイドすら道具としか見なしていない。
常に余裕に満ちた傲岸不遜な態度を崩さないが、刹那のダブルオーライザーが自分の予想以上の力を発揮した事に苛立ちを覚えたりと短気な面もあり、留美に八つ当たりに近い形で手を上げた事もある。
当初は復活したCBを、アロウズの権限を拡大するための都合のいい敵程度としか考えていなかった。しかしヴェーダを掌握したはずの自分が把握していなかった「ツインドライヴシステム」の存在と、それを搭載したダブルオーライザーが見せた「機体の量子化」といった驚異的な性能に動揺し、イオリアの計画を司る者としてのプライドからその機体を欲した。さらにダブルオーに搭乗する刹那が「純粋種のイノベイター」へと進化しつつあることも知り、刹那を打ち倒すことが自らの存在意義を証明する手段だと確信するようになった。
最期
最終決戦では、ツインドライヴシステムを搭載したリボーンズガンダムに搭乗し、刹那のダブルオーライザーと激しい戦いを繰り広げた。死闘の末にダブルオーライザーを大破させ、オリジナルのGNドライヴを奪取したが、リボーンズガンダムの損傷も激しく、奪取したGNドライヴを搭載した0ガンダムに乗り換えた。同様にエクシアRIIへと乗り換えていた刹那と月面において最後の戦いを行なったが、コックピットをGNソード改に貫かれ、戦死した。
ちなみに、漫画版では作者によってその末路が大きく異なる。
ケロケロA版では乗り換えはせず、リボーンズガンダムのままで月面にてダブルオーライザーと死闘を演じた。月刊ニュータイプ版では、なんと刹那と和解している。
講談社版に至っては刹那の説得に心を動かされ結果、イノベイドとしての使命と運命を敢えて受け入れてから刹那に討たれた。
自身を「イノベイターを超えた存在」と称したり、負けた理由を太陽炉の差だと決め付けたり、上記のように八つ当たりで仲間に手を挙げるなど案外人間臭い部分も多い。
劇場版 -A wakening of the Trailblazer-
劇中では、木星探査船の乗組員だったリボンズと同じ塩基パターンのイノベイド、スカイ・エクリプスが金属生命体「ELS」に体を乗っ取られ、ルイス・ハレヴィらイノベイターになりうる因子を持つ人間を襲った。このシーンは予告編でも印象的に使われ、「前作ラスボスがまさかの復活か」というミスリードを誘った。
なお、ルイスは刹那と沙慈により救出されている。また、公式外伝である00Iにおいてハロのオリジナルを作ったのが彼である描写がなされている。
エピローグでイオリア・シュヘンベルグと会話していたE・A・レイ(エターナル・アラン・レイ)という男性が、リボンズらイノベイドの元となった人物とされている。
メディアミックスでの活躍
スーパーロボット大戦シリーズ
第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇においては『1st』の参戦で登場。
マクロスFのグレイス・オコナーと共謀してシェリルとランカをバジュラの巣へと運んだ。
その後、地球連邦軍の司令官に就任したエルガン・ローディックを捕らえ、連邦軍を牛耳ろうと目論む。
再世篇においては『2nd』の参戦で登場。原作通りにヴェーダを掌握し世界の裏で暗躍。
関連タグ
機動戦士ガンダム00 ガンダム00 イノベイター 伊野部家 リボーンズガンダム リボーンズキャノン
刹那・F・セイエイ アレハンドロ・コーナー イオリア・シュヘンベルグ
ルイス・ハレヴィ ティエリア・アーデ アニュー・リターナー リジェネ・レジェッタ