ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

スペーシアの編集履歴

2012-10-08 08:09:15 バージョン

スペーシア

すぺーしあ

東武鉄道の特急車両の一つ。

スぺーシア(Spacia)とは、東武鉄道伊勢崎線日光線の特急車両、100系の愛称。


概要

「デラックスロマンスカー(略してDRC)」などと呼ばれ、大絶賛された1720系の後継車で、有料特急列車の運用しか就かない。

また、伊勢崎線東武動物公園以遠は、乗り入れ可能だが、実績がない。


『スペーシア』の名称の由来は、心地よい空間を提供する意味での“SPACE”と、終着が鬼怒川温泉であるため温泉の“SPA”から取ったことによる。


車体

アルミニウム合金製。車体全体が白く塗装され、窓周りは黒に近い褐色、その周りを濃淡のオレンジのラインが走る。

4号車に「SPACIA」とロゴが描かれており、エンブレムも貼られている。エンブレムの位置は個室車両の付いている一号車の後ろ部分に貼られている。

先頭形状は正面から見ると卵型、横から見ると流線型に見える、3次元曲面構造となっている。


性能

特急用車両なので、加速度は低くとられている。最高速度は東武30000系と大差はないが、30000系は停車駅が圧倒的に多いため、実際は100系の方が高速運用をしている。

東武の特急形車両で初めてVVVFインバータ制御が採用された。日立製作所製で、素子にGTOを使っているため、走行音が南海のラピートに似ている。

オールM構成なので、どこにいても走行音が楽しめる。鉄音ファンは乗るべし!


なお、カタログ上のスペックでは起動加速度2.0km/h/s、最高運転速度130km/h(営業最高速度120km/h)と平凡な数値であるが、定加速領域は100km/h弱までとなっており、高出力とも併せて高速での加速性能は160km/h対応の特急車輌に匹敵するレベルである。

東武日光線は25パーミルの上り勾配が連続する線区であるが、それをまるで平坦線と何ら変わらず再加速してしまうほどの性能を持っているのだ。


ちなみに平坦線区での均衡速度(その車輌が性能的に出せる最高速度)は、ある計算によればおよそ210km/hに達するという結果も出ているらしい。まさに『狭軌版新幹線』といえる性能である。

先代の1720系が平坦線均衡速度165km/hであったが、やはりそこは東武日光線特急一族の血統なのだろうか。


内装

先述のとおり、この車両は「デラックスロマンスカー」こと1720系の後継車なので、内装は豪華に造られている。

コンパートメント

スぺーシアの最大の魅力は、4号車にあるコンパートメントシート。

4人が2人ずつ向かい合う形でシートが置かれており、また、コンパートメントなので、個室になっているのもうれしい。

ワゴン販売サービスも来てくれる。

カフェテリア

私鉄の特急形車両では珍しく、カフェテリアを4号車に設置している。

ここは、ワゴン販売サービスの基地にもなっており、ワゴンで売られているものは大抵ここでも買える。

なお、カフェテリアを設置している私鉄特急は、この車両を除くと、小田急50000形「VSE」・60000形「MSE」のみとなる。

一般席

コンパートメントやカフェテリアも豪華だが、一般席もJR車両の2+2シート仕様のグリーン車とほとんど変わらない広さを誇る豪華仕様となっている(座席の前後間隔が僅か6cm狭いだけ)。これを普通席として運転するのだから、直通乗り入れを実施するJRにとっては涙目ものであろう。


運用

東武線内では「けごん」・「きぬ」に専用で使われ、JR線直通運用(新宿駅まで、東北本線湘南新宿ライン経由)のものは「スペーシア日光」・「スぺーシアきぬがわ」に使われる。

JR線直通列車は栗橋駅で東武からJRへと渡り、大宮駅・赤羽駅・池袋駅に停まる。


けごん

浅草〜東武日光間を結ぶ。列車名の由来は、日光にある「華厳の滝」から。

また、新宿・池袋へ向かうJR線経由のものもある。こちらは「スぺーシア日光」と呼ばれる。「日光」は、JR東日本485系または189系「彩野」での運行であるが、253系への置換が予定されている。

もともとは下今市のみ停車する速達型であったが、現在は北千住・春日部・栃木・新鹿沼にも停まる。

きぬ

浅草〜鬼怒川温泉・新藤原間を結ぶ。列車名は「鬼怒川温泉」からとられている。

もとから今の「けごん」停車駅に停車していた。

なお、JR線直通で池袋・新宿行のものは、「きぬがわ」と呼び、100系使用のものは「スぺーシアきぬがわ」と呼ぶ。こちらは「日光」より若干本数が多い。


リニューアル

東京スカイツリーの開業に先駆け、2011年よりリニューアルが実施されている。

おもな変更点としては客室内シートのモケット張替えのほか、壁紙やカーペットの交換、

そして車体の塗装変更である。

塗り分け線については従来と同一であるが、パープルルビーの細帯は2011年に採用された東武グループのロゴタイプカラーであるフューチャーブルーとされ、サニーコーラルオレンジの太帯と側窓周囲の黒色部は大きく変更された。


このうち『雅』(江戸紫)、『粋』(ライトブルー)は東京スカイツリーのライトアップをイメージしたもので、メタリック塗料が用いられている。いっぽう、サニーコーラルオレンジについては従来どおりのオレンジ色だが、他のリニューアル編成同様に窓周りもオレンジ色になっている。


関連タグ

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました