【概容】
Tonda氏の「マッチョな提督と艦娘たち」シリーズにて初出。
提督玉とは提督の体毛から成る毛玉の事を指す。
が、
提督玉が『提督玉』と呼ばれる為には様々な思惑が入り混じる。
『提督玉』は『ただの毛玉』ではないのである。
【余談】
髪を切る職業の人間は、必ず一度は毛玉を作ると言われている。
人間の髪の毛は思いの外強度が高く、
長さ7cm程の髪の毛が数十本絡み合うとそれは毛玉と化す。
手触りもっふもふだが、結局は捨てられる。
土に埋めても何も生えてはこない。
【本題】
提督玉とは只の毛玉では無い。
これは提督(男女不問)の体毛である、という認識が必要なのである。
この点において考察を始める。
髪の毛と言うのは人間の身体の部位に於いて自他共に様々な感情が込められ易い。
それはかつての先人達が証明している通りである。
自ら切り取った髪の毛の房を家族に送ったり、
意中の相手の髪の毛をこっそり抜いたりなど様々。
『提督玉』というからには、
それは提督の体毛である、と断言できる採取の仕方をしなければならない。
しかも玉になるには相当の毛髪量が必要であるのは言うに及ばず、
この時点で当事者の恋慕の情は並みでは無い。
しかし恋と言う現象、及び行動はそもそも正気では無いのである。
正気で行う恋なんて、この世に無いのである。
正気を失っている者の行為を指差して笑ってはいけない。
それはいつか自分にも向けられるからだ。
例え恋した誰かが意中の相手の体毛を得る為、
風呂掃除に励んでいたとしたら、その者の邪魔をしてはいけない。
その者は切れ者だからだ。
風呂場と言うのは体毛採取の場にして最高である。
皆様方のお風呂の排水溝を思いだして貰いたい。
はい、もう説明は不要だと思われるので詳しい事は割愛、
『風呂場』で『体毛を集める』というのは天才の発想である。
恋慕が積れば、毛も積る。
積った毛達は玉になる。
その玉を片手にため息を吐く乙女達の、なんと変態的な事か。
諸君、私は変態的な乙女が好きだ。
(※)
【安心して下さい、もうまとめです】
乙女の情が籠っている毛玉、それが提督玉である。
ただの体毛がしっちゃかメッチャかに絡まっているゴミではない。
乙女が想いを寄せている素敵なアノ人の毛玉。
それが提督玉である。
でもごめん、
やっぱキモい。