「知性という武器を身につけた悪魔のサルよ! 滅びるがいい!」
概要
初代作
環境汚染が取り返しの付かない所まで進んだ地球。それを救わんがため、人類は「地球救済センター」を建造し、科学者によって作られたコンピューター。そして、人類の知恵ではどうすることも出来なくなった地球の運命を託された。
ノアは、その依頼どおりに、数え切れないほどのパターンで、どのように地球を救うべきか、考え、考え抜き、考えつくした。
しかし、どのようなパターンで考えても、その結論は、いつも1つに集約されていた。
「人類が人類であり続ける限り、地球は破滅する!」
人間の身勝手と地球の救済が両立できないことを知ったノアは、皮肉にも「地球救済センター」の名前どおりに、地球を救うべく人類を抹殺し始めたのだった。なぜなら、人類の活動が地球の汚染を招くなら、その活動を圧倒的にスケールダウンさせれば、破滅は免れると考えたからである。
その結果、誰も飛ばした覚えの無いミサイルが飛び交い、世界中の都市は壊滅し、人間の文明は過去のものとなり、もはや人類は地球の覇者ではなくなった。後に言われる「大破壊」であり、メタルマックスシリーズの発端となる事件とも言えるし、世界観の大元になった者とも言える。
ただ、そんな地球救済プランを計算している最中、その結論に絶望にも似たものを覚えたノアは、自身も想定外であろう「自我」を持つに至っていた。そして戦いのさなか、その本音をぶっちゃけるのだが···
「チャンスなのだ···
この地球で唯一、完全な意識と知性を持つ存在が、
すべてを管理し 統治する···。
純粋なる 知性···
それでもわたしを 破壊するのか···?」
その身勝手さは、まるで人間のようだった。