パウル君とは、ドイツ・オーバーハウゼンの水族館シー・ライフで飼われている、今一番注目されているタコである。
何故有名になったのか。
パウル君はサッカードイツ代表の国際試合の前に「どちらの国が勝利するか」という予言を行う。
予言の方法は餌の入った二つの容器(それぞれにドイツと対戦国の国旗がついている)を与え、
先に開けられた箱に付いている国旗の国が勝利するというものである。
その予言の的中率は極めて高く、今の段階で外れたのはEURO2008のドイツ対スペイン戦の一つのみである。
グループリーグのドイツの結果を見事に全的中した頃から地元メディアに注目され、
ついには準決勝の占いの様子がドイツ中に生中継された。
パウル君は準決勝の勝利チームを、スペインと予想し、それが見事に的中。ドイツは敗北した。
そのせいで、パウル君はドイツ国民の非難の的となり、
「シーフードサラダにしてやろうか」「パエリアに入れてやる」「サメの水槽に入れてしまえ」
等、ネット上では殺人ならぬ殺蛸予告が起こる事態となった。
水族館側は「予言が的中したのは誠に遺憾である」とお詫びの声明を発し、
対戦相手だったスペインのサパテロ首相が、保護チームを派遣するとコメントするなど、国境を越えた大騒動になった。
パウル君は次の3位決定戦でドイツの勝利を予言し、的中させており、
残る決勝戦では、スペインの優勝を予言している。
パウル君のその後
パウル君は2歳半。通常タコの寿命は3年であるため、予言も今回の決勝が最後であり、おそらく数ヶ月後には亡くなると思われる。
「野生に返すべきだ」との声もあるが、水族館側は寿命まで飼育することを発表している。
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パウル(表記ズレ)