見た目こそ怖いが、人間を恐ろしいゴキブリなどから守ってくれるすばらしいお方。
概要
巣を張らずに獲物に直接飛び掛り捕食するタイプのクモ。
ものすごく足が速い。
大きさは大体3~5センチ程度だが、大きいものは10センチを超えたりする。
大きいものになってくると、フローリングを走ると足音がするレベル。
主な餌は、ゴキブリやコオロギなどの昆虫、場合によっては子ネズミなど、人家に発生するほとんどの害虫・害獣。よってこれらの天敵である。
ゴキブリなどを直接追いかけ、飛び掛ってガブリ、消化液を注入する。また麻痺毒も若干持っており、人間には全く持って効果はないが、虫程度には効果覿面である。噛まれたら最後、抵抗もできずに内側から溶かされていく。この消化液には強力な殺菌作用があり、この消化液で自分の脚の手入れも行うため、雑菌まみれのゴキブリなどを捕食しつつも自分はクリーンというすばらしいスペックを誇る。
なので、もし食べ物の上を走る事があっても安心。人間の指より彼らの脚ははるかに清潔である。
もっとも精神衛生的問題はあるかもしれないが。
ちなみにアシダカグモは、たとえ餌の捕食中でも、新しい獲物を見つけたらそちらを優先して狩るという珍しい習性があるため、一匹あたりの殲滅力が非常に優秀。アシダカグモが数匹居れば、半年でその家屋のゴキブリは殲滅できる。
巣を張らないため邪魔にならず、家庭内害虫・害獣を駆除し、かつ非常にクリーン。
ここまで人間との共生に適した生物も珍しいだろう。
ただし直接手で掴んだりすると、臆病なために噛まれることがある。非常に痛い。