概要
本来は抽選におけるハズレくじのことである。
だがそれが転じて集団において潤滑剤のように人間関係を取り持ったり、外部との軋轢を緩和する苦労人のことを指すようになった。
人が集まると個性からどうしてもすれ違いや衝突が起きてしまう。貧乏くじ役の人物はそういった人間関係問題を解消する、集団行動において必要不可欠な人材である。
ただし苦労が多い割に顧みられっることはあまりなく、またサポート役に徹するため集団でも影が薄くなりがちと、あまり良いことはない。貧乏くじの所以である。
だが目立たないだけでその存在は集団の大事な支柱であり、この役を欠くとその集団は遠くない未来に分解ないし外部との対立によって孤立してしまう可能性が高い。
主に自身をあまり顧みないお節介な人物、または助力することにあまり苦を感じない控え目な人物に多く、前者は自ら買って出るものも多いが、後者は気がつけば押し付けられたかのように収まっている場合が多い。
基本的にその苦労は集団に属する者の個性の強さや能力に比例して大きくなる。