概要
児童文庫・ポプラポケット文庫の作品らくだい魔女の登場人物にして本作の主人公。
銀の城のれっきとしたお姫様であり、緑の城のお姫様であるカリンとはとても仲が良い。
また、青の城の十三番目の王子であるチトセとは幼なじみであるが、フウカ自身は
「ようちえん以前からのくされ縁」と言い、少々突っ慳貪な態度をとっている。
人物像
あわてんぼうでドジばかりだが、銀の城の女王(レイア)の娘なだけあり、潜在能力はすごいらしい。
しかし未だパワーをコントロールする事が出来ず、周囲に度度迷惑をかけてしまう。
ちなみにもう言うまでもないが、本作のタイトルである「らくだい魔女」とは彼女の事である。
曲がりなりにも、彼女は銀の城のお姫様なのだが、一般の者と同じように学校に通っており、
持ち前の明るい性格のおかげか、友達も多い模様。
また、算数やねずみが苦手であったり、ゲームが大好きである など、
お姫様である点を除けば彼女も、一般の者と変わらないごく普通の女の子である。
金色の髪と金色の瞳をもっており、髪はいつも肩付近で二つに束ねている。
また日ごろから、チューリップ袖の白シャツにサスペンダー、黒のプリーツスカート(制服)
を着用している事が多い。
ちなみにフウカの金色の髪は、彼女の父親(アベル)譲りの髪だそう。
(なお作中にてアベルは、彼女が産まれる前に既に亡くなっている。)
魔法について
魔法は、銀の城の者が使うことのできる風の魔法と、アベルから受け継いだと思われる
火の魔法を使う事が出来るのだが、
カリン曰く 一般の者が両親の力を二つ受け継ぐことはあるが、風の力をあやつる銀の城の者が
他の属性の力も同時に扱えるのはすごいこと らしい。
ちなみに彼女が風の魔法を使用するときは、体が銀色の光に包まれ、髪も銀色に染まる。
またそれとは対照的に、彼女が火の魔法を使用するときは、体が金色の光に包まれ、
通常よりも魔力が強くなるらしい。
余談
・11巻にて、フウカの母親の一番好きな花がアネモネだと判明したが、
アネモネはイギリスでは一般的に「ウインドフラワー(風の花)」と呼ばれており
風の花→ 風花 を強引に音読みするとフウカとなるためフウカ自身の名前も
ここからきていると思われる。
なお、作中にも登場した白いアネモネの花言葉は真実 真心なのだが
その他にも 嫉妬の為の無実の犠牲 というものもあり、今後の物語にも
何らかの形で関わってくるのかもしれない。
・16巻では、フウカが産まれる前に死んでしまった、お父さん(アベル)に会えたのだが、
その巻の挿し絵に描かれていたアベルはなんととても端正な顔立ちをしていたのだ。
そのアベルと、フウカ曰く超美人なレイアとの子供であるフウカは、将来とんでもない美女になる!
……のかもしれない。
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カップリング
以下ネタバレ注意。
金色の髪
そもそも、銀の城の者は先祖代々皆、銀色の髪をしているのだが、
フウカは、銀の城に生まれるはずのない異色の髪(金色)を持っている。
元より、銀の城で異色の髪が生まれることは、前代未聞で、不吉なこと とされており、
フウカは一部の親族から密かに「のろわれた金色の髪」と囁かれていた。
そのため、彼女は自身の髪に嫌悪感や劣等感を抱くようになってしまったのだが、
原作11巻にて、彼女の鏡像である銀の髪のフウカに活を入れられたことにより
以前とは打って変わって、自身の金色の髪を前向きに受け止めて行こうとするようになった。
銀の髪のフウカ
さらにネタバレ。
原作10巻にてフウカの父親であるアベルの正体が、
世界を一瞬にして薙ぎ払い、火の海に変えるというほどの火炎の竜の力を操ることのできる
唯一の存在である、火の民 = 大いなる闇の一族 であることが判明した。
その民が使用する魔法が火の魔法であり、フウカが父親から受け継いだ魔法もこの火の魔法である。
しかしこの火は魔界の炎であり、フウカは魔界の血をひく者であることが明らかになった。