概要
超力戦隊オーレンジャーのリメイク作。
前作「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」の続編。敵組織や設定も一新され、玩具カタログの表紙に「知っている事を忘れろ」と書かれるなど、番組の変化を強調。
また第1と2話のOPでは変身後のレンジャーを登場させず、誰がどの色のレンジャーなのか秘密にするという試みが行われた。
コスチュームの変更についてはアクション監督の坂本浩一がプロデューサーに掛け合ったことで実現。同一デザインのキャラクターが長年変化せずに続いているアメリカにおいて、コスチュームの変更を危惧する考えもあったが、本作が人気を得た事によって以後は毎年ヒーローのコスチュームが変更されるようになった。
ストーリー
試練「ジオ・クエスト」を乗り越えたトミーたちであったがリトとゴルダーの仕掛けた爆弾によってコマンドセンターは破壊されてしまう。アルファ5によって間一髪脱出に成功するが、無残に破壊された基地の残骸を見て途方にくれる。だが、コマンドセンターの地下には新たな司令室が存在しており、ゾードンもアルファも無事であった。
一方でコマンドセンターを破壊し、勝利したと思い込んだリタ達は、突如襲来したマシン・エンパイアの攻撃により宮殿を破壊され、マスター・ヴァイルが支配する銀河へ脱出。ジオ・クリスタルの力により、破壊された基地の外部も復元され、トミー達は「ジオ・レンジャー」のパワーを手に入れる。そして、地球にマシン・エンパイアの脅威が迫る。新たな力を得たパワーレンジャー達の戦いが始まった。
登場人物(味方)
- トーマス・オリバー(トミー・オリバー)/ジオレンジャー1・レッド(オーレッド)
前作ではグリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)とホワイトレンジャー(キバレンジャー)だったが、本作ではレッドに変身。変身した状態ではジオ・フライングパワーキックが必殺技。自分が養子であることが判明し、双子の兄がいるという事を知る。
- アダム・パーク/ジオレンジャー2・グリーン(オーグリーン)
前作では2代目ブラックレンジャー(マンモスレンジャー)だったが、新たにグリーンに変身。変身した状態ではジオパワーパンチが必殺技。
- ロッキー・デサントス/ジオレンジャー3・ブルー(オーブルー)
前作では2代目レッドレンジャー(ティラノレンジャー)だったが、新たにブルーに変身。MMPR時代の前任者でもあるジェイソンへの対抗心から、1人でモンドを倒そうとして失敗して、己の浅はかさを恥じ、皆の力でモンドに勝利した後、ジェイソンと和解した。
- ターニャ・スローン/ジオレンジャー4・イエロー(オーイエロー)
前作でアフリカに留まってメンバーから脱退したアイーシャに代わり、イエローとなった。普段はキャサリンの家に居候。アダムとトミーから武術を学んでいる。歌が好きで歌手を目指している。夏休みの間はラジオ局でバイトをしていた。
- キャサリン・ヒラード/ジオレンジャー5・ピンク(オーピンク)
前作同様にピンクを務める。キンバリーと失恋したトミーとの交際を始めた。
- トレイ/ゴールドレンジャー(キングレンジャー)
トリフォリア星の長。必要に応じて、3人に分裂し、知恵のトレイ、勇気のトレイ、心のトレイになる。ゴールドパワーの本来の持ち主だが、戦闘で傷を負ったことでパワーの維持が不可能となり、ジェイソンにパワーを託して一時離脱。後にパワーを返却されて復帰した。
- ジェイソン・リー・スコット/2代目ゴールドレンジャー
初代レッドレンジャーにして初代リーダー。トミーの推薦により、トレイから力を託され、ゴールドレンジャーとして復帰を果たす。トミーの不在時はリーダーとして活躍した。しかしゴールドパワーの本来の持ち主ではないことから、徐々に変身を維持することも難しくなっていくが、体調が回復したトレイにパワーを返却したことで事なき事を得た。
協力者
- ゾードン
前作から引き続いて登場。前作同様にレンジャー達を導く。
- アルファ5
前作から引き続き登場。前作同様にレンジャー達をサポートする。
- ビリー・クランストン
前作ではブルーレンジャー(トリケラレンジャー)だったが、本作はメカニックとしてレンジャー達をサポートする。その頭脳の優秀さにより高校を飛び級で卒業した。前作で子供にされた際に自分だけ独自の装置を使い元に戻った副作用で肉体が老化してしまうが、セストリアと共に惑星アクェイターに赴き、その星の水を用いた治療を受けたことで元に戻った。
登場人物(敵)
本作ではマシン・エンパイア(マシン帝国バラノイア)と戦う。
- キング・モンド(皇帝バッカスフンド)
マシン・キングの通称を持つマシン・エンパイアの支配者で、大剣と杖が武器。巨大化し、スーパージオメガゾードと戦い倒されるが、後に復活した。再び巨大化し、レンジャー達と戦うが敗北。その直後にゼッドの策略により破壊された。
- クイーン・マシーナ(王妃ヒステリア)
マシン・エンパイアの女王。後に夫のキング・モンド共々、ロード・ゼットに討たれる。
- プリンス・スプロケット(皇子ブルドント)
マシン・エンパイアの第二皇子。親に甘やかされており我侭な性格。レンジャー達との戦いも遊びだと考えている。原作と異なりカイザー・ブルドントには成長しない。(本作のカイザー・ブルドントは独立したキャラとして登場している。)
- プリンス・ガスケット(カイザー・ブルドント)
原作では皇子ブルドントが成長した姿だが、本作ではスプロケットの兄という設定で登場。アーチェリーナとの結婚を認めてもらえず、駆け落ちして行方不明になっていた。父が倒れたことを知り、ルイ・カブーンを倒して自分が帝国の支配者になるためにアーチェリーナと共に戻って来た。サーベルが武器。
- プリンセス・アーチェリーナ(マルチーワ姫)
ガスケットの妻。キング・モンドの仇敵であったキング・アードンの娘。それ故にガスケットとの結婚を認めてもらえず、駆け落ちして行方不明になっていたが、ガスケットと共に帝国を支配するために戻ってきた。弓矢が武器で矢の刺さった者を洗脳し、操る力がある。キャサリンをライバル視している。
- クランク&オーブス(従者アチャ&従者コチャ)
マシン・エンパイアの使用人ロボット。人型のクランクはスコットランド訛りの英語を喋り、モンスターを巨大化させるため、オーブスをモンスターのいる所まで投げる役割を持つ。小型のオーブスはモンスターを巨大化させる光線を放つ。ルイ・カブーンが登場した後はあっさり寝返り、ガスケットが登場した後はガスケットに寝返るなど、両名共に忠誠心は低い。
- ルイ・カブーン(ボンバー・ザ・グレート)
原作ではバラノイアの一マシン獣から、一時的にバラノイア帝国を制圧した存在だが、本作ではリタとゼッドが作り出したニューヨーク訛りの英語を喋るロボット。ロケットへの変形能力を持つ。起動実験中にコントロール用のリモコンをリトが紛失した事によって、原作同様マシン・エンパイアを掌握するが、アーチェリーナに洗脳され、地球を襲うがレンジャーに敗れて破壊された。
- コッグズ(バーロ兵)
マシン・エンパイアの戦闘員。月の基地で大量に生産されている。目から放つビームが武器。言語能力を持ち、色違いの他、白衣を着た科学者タイプやスキー場に現れた頭に羽飾りを付けている部隊もいる。