概要
2014年11月からAndroidおよびiphone向けに配信されたソーシャルゲームアプリ。
製作はスクウェア・エニックスであり、タイトルからも分かる通り『拡散性ミリオンアーサー』の後継タイトルである。
シナリオは前作から引き続き鎌池和馬が担当。さらに、OP主題歌は水樹奈々が務める。
プレイヤーは100万あるエクスカリバーの1本を抜いたアーサー王候補の一人となり、外敵の襲来によって未曽有の危機を迎えてしまったブリテンを守るため、仲間と協力して様々な敵と戦っていく。
前作からのおもな変更点
- 『拡散性』では3タイプ(剣術の城、技巧の場、魔法の派)だったアーサーが4人に増え、さらにプレイを進めると4人のアーサー全員を使用可能となる。また、4人で協力してミッションに挑んでいくことになる。あわせて、登場カードについてもアーサーのタイプ別に4属性に分けられている。
- 他のプレイヤーとの協力要素が追加。味方NPCとして参戦するオフラインクエストと、リアルタイムで協力を行うオンラインクエストがある。
- カードには新たに『名声』ステータスが追加。同じカードを合成することで上げることができ、この数値が高いとミッションクリア後にボーナスアイテムがドロップする確率が上昇するなどの恩恵がある。カードそのものは前作からの続投が多いが、イラストレーターが変わったものもある(一部のイラストは大きな変更?あり)。
- レイドボスに、ドラゴン、アーサーなど一部バトル(主にオンラインバトル)が3Dポリゴンで描かれるものが登場。
登場人物
傭兵アーサー
肩書きこそは傭兵だが、金よりも任務の後味を気にする変わり者の青年。正義感も強く、ブリテンの子供に「この国を守って」と依頼され、小さな貯金箱一つ分の依頼料でその日のうちにエクスカリバーを抜き、試練に挑んだ。マジメな性格ではあるが、それゆえに貧乏くじを引きやすく、戦いにあまり興味がない他の3人に厄介事を押し付けられてしまうことも多い。
攻撃力に長けたアーサー。逆に言えばほぼ攻撃しかできることがない。ステータス強化もほぼ自分のみのものが多い。飛び抜けた攻撃力と攻撃範囲の広さが持ち味。数は少ないが魔法属性のカードも扱うことができる。
盗賊アーサー
宝物や金には目がない少女。3本のアホ毛が特徴的。たまたま忍び込んだ宝物庫に置かれていたエクスカリバーを、珍しいものだと思って抜いてしまったことからアーサーの候補となる。王としての自覚などはゼロだが、義には厚いため、特に民衆の敵となる存在には激しい怒りを見せ、勘も鋭いため仲間の富豪アーサーや歌姫アーサーが騙されそうになる時も独自行動で守ったりする。ただ他人にはその親切心を見せないように振る舞っている。度胸が据わっており、時たま下ネタなど爆弾を投下することも。
魔法属性に長けたアーサーで、敵へのバッドステータスの付加など変則的な戦いが可能なタイプ。ただしHPが低いため、他のプレイヤーと協力する際は落ちないように治療カードを入れたり、HP補正の高いカードを入れるなど、注意が必要。
富豪アーサー
単眼鏡が特徴の青年。どこかの御曹司らしく、外国との自由な貿易を望んでいたが、外敵が襲来したブリテンは航路が封鎖状態になってしまったことから、交易路を切り開くべく最高の権限の持ち主、すなわち王となるためにエクスカリバーを手にした。紳士であり、騎士も含めて女性には等しく優しいが、常識人過ぎてアーサー候補の女性陣のはっちゃけぶりに頭を抱えることも。
バランスに優れるタイプで、HPが非常に伸びやすい。また、味方の防御力UP、ドロー数UPなどの強化も得意としており、扱いやすい。ただし、何でもできるからといって欲張ると中途半端なデッキになりがちなので、その都度敵に合わせたデッキ構築が必要なのが短所か。
歌姫アーサー
容姿端麗・スタイル抜群の少女。吟遊詩人のオーディションに出かけていたが目的地を誤ってエクスカリバーの試練に参加させられアーサーの候補となった。王になるつもりはなく、戦いにも免疫はないが名声を得るまたとない機会であるとプラスに捉えてどうにかやっている。アイドル精神旺盛で順位を気にする。また裏表が激しい性格で、気に入らない相手にはとことん食ってかかる。
ゲームではサポートタイプであり、自身の火力は低めで味方の強化や回復が中心となる。HP回復自体は全タイプのアーサーが可能ではあるが、味方全員をまとめて回復したり、回復量を底上げできるのは歌姫だけである。
スカアハ
『断絶の時代』と呼ばれる旧時代の遺跡『訓練城ヘヴリディーズ』に住む魔女。ただし魔術よりも研究と他者を徹底的にしごき上げるのが好きなサディストで、アーサーたちの教官。しかし私生活はズボラ極まりなく、家事全般をウアサハに丸投げしている。私室に至ってはウアサハが「迷宮」と称するほど散らかっているのだとか……。モノで釣られて無茶な我儘にOKを出すちょろい一面も。
ウアサハ
スカアハとともに遺跡に住んでいる妖精。必ず「はい」か「いいえ」から始まる少々独特な話し方をする。本来妖精は旧時代の遺物の解析に不可欠な存在であり、戦闘力も高いが、彼女は旧時代の言語翻訳程度の機能しか持たず、戦闘力もゼロ。しかしなぜか家事に関しては並外れた能力を発揮する。毎日の食事も作っており、彼女の機嫌を損ねると献立がとんでもないことになるため、スカアハはもちろんアーサーたちも頭が上がらない。また、空気を読む。
クーホリン
遺跡に秘匿されていた旧時代の大威力制圧兵器『ゲイ・ボルグ』を奪うため、ヘヴリディーズの隣領アルスターからやってきた男。武術や体術に長けており、アーサー王候補の4人をたったひとりで手玉に取る圧倒的な戦闘力を有する。彼がこの最強の槍を必要とするのには、どうやら理由があるようなのだが……。
レウィ
クーホリンの忠実な部下であり、同時に最高の友。アルスター軍の指揮をクーホリンから一任されている。彼のためなら命すら投げ打つ覚悟を持っているが、生真面目なため意固地になってしまうと少々厄介な部分もあったりする。
メイヴ
ブリテンの中でも強力な軍隊を有する国コナハトの女王。ヘヴリディーズの地下に隠された旧時代のスーパーコンピュータに執着している。美貌に反してかなりの野心家で、ブリテンの覇権のためなら他国どころか自国を火の海にすることを躊躇しない。また、旧時代の兵器さえ圧倒するというある能力を持ち、他者同士の憎しみや争いを悦楽に感じる性格の持ち主らしいのだが……。
カラティン
コナハトの海軍を指揮する大柄な男。軍人ではあるがあまり現場には出ず、もっぱら後方で指揮を執ることの方が多い。メイヴに対する建前を何よりも気にしているため、時に彼女の命のままに卑怯な手を使うこともあり、自分の矜持を通せないことには不満も感じているが、部下思いであり自分の部下は大切に見ている。
フェデルマ
メイヴの参謀役を務める占い師の妖精。話し方にはやや関西弁が混じる。同じ妖精のウアサハとはしょっちゅう連絡を取りあう程度には仲が良い。メイヴが絶対的な権力をもつコナハトの中にあって、彼女にずけずけと遠慮なくものを言う唯一の存在。占い師ゆえ的を射たことを言うので、時にはメイヴも閉口させられてしまう。
オイフェ
コナハトに反発し、一矢報いるためクーホリンと同じくヘヴリディーズに『ゲイ・ボルグ』を奪いに来た少女。自分の正義感をモノサシとして行動しており、自分の正義を通すためなら悪事も平然と行う。その実力は未知数。スカアハとは因縁があるようだが……。