概要
ギレン・ザビの指示により、ジオン公国軍の切り札として造られた大量破壊兵器。
自国の本国であるサイド3のスペースコロニーの一つ『マハル』を改装した超巨大レーザー砲であり、その名が示す通り、エネルギーの確保は多数の太陽電池パネルを用いている。
単純な破壊力は地球連邦軍のソーラ・システムを遥かに凌ぎ、スペースコロニーの長大な直径がそのまま砲口となるため、大艦隊を丸々飲み込んでしまうほどの大規模なレーザーを照射出来る。
一度の照射のみで使えなくなってしまったため、実質使い捨ての兵器であるのが欠点。
しかし、その一度の照射のみでレビル将軍率いる地球連邦軍の主力艦隊を消滅させてしまい、連邦軍は当初の攻撃計画を大きく変更せざるを得なくなった。
後のグリプス戦役に登場したコロニーレーザーの原型とも言える。
影響
スペースコロニーを改装して造った兵器であるため、当然元々そこに住んでいた住民は強制退去させられてしまっている。
元々宇宙に住むスペースノイド自体、地球から強制的に移民させられた者たちが始まりである。
彼らにとって唯一無二の住み処にして帰る場所でもあるスペースコロニーから追い出されるというのは、またもや住む場所を失ったことに等しく、これだけでも既に、スペースノイドの自治権獲得を大義名分の一つとしてきたジオンの正当性を揺るがすに等しい行為と言える。
それが寄りにも寄って本国のスペースコロニーであり、本来守るべき自国の国民に対して行われたことは一部に激しい反感を引き起こし、本当の意味で帰るべき場所を失ったことでジオンへ明確な恨みを持つ裏切り者まで出現し、後まで続く禍根の元凶となった。