ユウキ=テルミ
ゆうきてるみ
※ブレイブルー関係のネタバレ注意
家庭用のCHRONO PHANTASMAからプレイアブル化
基本データ
プロフィール
性格
一言で言えば「残虐非道」。他者を苦しめることに何よりの喜びを感じる極悪人で、BLAZBLUE世界における一連の悲劇の原因の一人。
劇中で言い放った、「誰かを痛めつけたり、殺したりすることに理由なんていらない」といった趣旨の台詞が、ユウキ=テルミという人物を物語る。
自分の躰(器)であるハザマと異なり、粗暴で他人を見下す態度と激昂し易い部分が目立つが、切れ者であり、決して単なるチンピラという器に収まる人間ではない。むしろ、作中でもトップクラスの策略家で、多くの人物を欺いて自分の目的の為に利用している。
テルミとハザマは「精神体」と「躰」という関係であるものの、ハザマ自身にも感情/魂があり、厳密には別人だが融合すると一つの存在になるため、実質的には同一人物ともいえる。
なお、小説版CT上巻でテルミとハザマの会話(はたから見たら一人語り)が見れる。
概要
ブレイブルーにおける重要人物の一人。
初登場はBLAZBLUE CALAMITY TRIGGER。どう見ても怪しいNPCハザマとして姿を現す。終盤、蒼の継承者たるノエルに"観測"された事によりテルミも姿を現す。
その後BLAZBLUE CONTINUUM SHIFTよりハザマがプレイアブルキャラクターに昇格。
おおっぴらに活動を開始する。
小説版のBLAZBLUE PHASE SHIFT、とくにPHASE SHIFT 1ではカズマ=クヴァルと共にキーキャラクターとなる。
常に黄色いフードを目深に被っており容姿は金色の目以外は不明。CHRONO PHANTASMAではハザマの帽子とスーツの代わりにPHASE SHIFTとは細部が違う黄色いローブを着用している。
PHASE SHIFT 1では記憶喪失の学生カズマ=クヴァルの前に突然現れ、彼を導いていく。
CHRONO PHANTASMAの家庭用でDLCとして参戦。購入しなくてもストーリーモード終盤でCPUの扱うテルミが見られるが、ダウンロードしなければプレイヤーは使えない。
(予約特典にダウンロードコード付きのカード「あおのまどうしょ」が付いてくる。その後、2013年11月7日に有料配信開始)
小説版コンティニュアムシフトで他の六英雄を裏切った存在であることがジン=キサラギの知識として語れている。
正体
精神体(イラスト右)と呼ばれる特異な存在で、レリウス=クローバーが用意した器となる素体に憑依することで「ハザマ」として活動を行なっている。
※つまりハザマは作られた存在
百年前に起こった暗黒大戦で活躍した六英雄の一人として数えられているが、その実態は不明とされていた。…が、小説「PHASE SHIFT1」から「PHASE SHIFT4」にて、その辺の事情が明かされることになった。
ゲームの主人公ラグナ=ザ=ブラッドエッジ達を不幸に陥れた元凶であり、ラグナとの戦闘の際には専用BGMも用意されている。
ラグナの右腕である蒼の魔道書(ブレイブルー)の製作者であることがコンティニュアムシフトで判明。
蒼の魔道書は失敗作と言い放ち、完成版である碧の魔道書(ブレイブルー)によりラグナの術式を封じ窮地に追いやる。因みに碧の魔道書はハザマの肉体である。
ボス版・VSラグナ VSヴァルケンハインと、それ以外の戦闘では態度が豹変する為、前者をテルミ、後者をハザマと呼び分ける事もある。
またハザマの状態でも、VSジン勝利ボイスではテルミになったり、アストラルヒート「千魂冥烙」でトドメを刺してもテルミになったりする。unlimtedハザマはボイスがテルミ固定だが、あくまでハザマ名義である。
小説版で秩序の力が弱点であることが判明。秩序の力に触れ体調不良を起こすシーンが何度か描写されている。
彼の持つ碧の魔道書も模造品である事が『CP』にて明かされた。
元スサノオユニットの持ち主で、ハクメンには「その躰は中々のものだろう?」や「その躰を返してもらおうと思ってよ」などと言った言葉を投げていたりする。テルミのスサノオユニット装着時の姿は「黒いハクメン」で、アストラルヒート発動時に見る事が出来る。
精神体が一体どういう物なのかは不明だが、小説版において『影の様な黒いものがぼんやりと人型らしき姿を模っていて、そこに顔らしきものが浮かんでいる』や『漠然とした存在』と言う風に表記されている。
ゲーム中での性能
ハザマのアナザーキャラで、ハザマと似てはいるが性能が異なる技と専用の技を持つキャラクター。ドライブ能力のフォースイーターのおかげでヒートゲージが他のキャラよりも増加しやすく、かなり早い段階でディストーションドライブが使用出来る。コンボに必ずと言っていい程ディストーションドライブを組み込んで攻めて来る様は派手の一言に限る。
ディストーションドライブの数は6種類(unlimitedでは3種類追加され9種類になる)とブレイブルーのキャラの中では最多。オーバードライブ時にディストーションドライブをキャンセルしてディストーションドライブを使えるキャラはテルミのみである。ダッシュがランタイプに変更されていて、ナイフを地面に擦り付け、火花を散らしながら突き進む姿はハザマとは違って好戦的。
オーバードライブ時には文字通りヒートゲージを「吸収」する。OD時にフォースイーター属性の技を当てると敵のゲージを持って行けるので狙ってドライブ技を当てるのも一つ。
必殺技はどれも癖のあるものを3つしか持たない為、(その内1つは追い打ち専用)通常技とディストーションドライブがメインの攻撃となる。残虐性溢れるテルミの性格を表す様に超攻撃型なキャラだが、守りに入ると切り返し技と無敵技の少なさ、通常中段技が無い事に泣かされる。何処まで攻めれ続けられるかが重要。ノーゲージではコマ投げとJ2Dしか崩し技が無い。
必殺技は突進技の「蛇顎」、コマ投げでヒートゲージをゴッソリ回収する「牙穿衝」、追い打ち専用の「牙鎌撃」の三種だけ。基本的に出が早くガードされても隙の少ない蛇顎をコンボの〆に使い、出が遅いものの超回収の牙穿衝を崩しに、投げやダウン時の追い打ちや壁際での火力増強に牙鎌撃といった様に使われている。
牙鎌撃は勝利ポーズでも見る事ができ、公式で死体蹴りをする煽りの激しいキャラである。
ディストーションドライブはコンボ繋ぎ兼コンボ〆の無敵突進技「蛇境滅閃牙」、対空兼切り返しの「轟牙双天刃」、ハザマの「大蛇武鎌葬」に似た二種類の中段技「大蛇武鎌殲」、当身技の「皇蛇懺牢牙」、コンボ〆によく使われる特殊ディストーションドライブ「蛇縛封焉塵」、ゲージ100%使用かつガードクラッシュ持ちの〆技「蛇麟煉翔牙」の六種。
テルミは必殺技、ディストーションドライブ、アストラルヒートのコマンドが異様に簡単であり、他のキャラに比べて技を出しやすいのも特徴。更にアストラルヒート「神帰り・大蛇斬頭烈封餓」は投げ、牙鎌撃、蛇顎から繋げられる。コマンドは222Dと牙鎌撃コマンド22Cの入れ間違いで暴発する程簡単。
ドライブ技、通常技、必殺技を上手い事コンボに入れてヒートゲージを回収してディストーションドライブで〆るというのがテルミの主な戦法である。
比較的シンプルなキャラクターであり、プレイヤーの実力が直接表れやすい。
過去
- レリウスと釜で錬成実験中、黒き獣が出現。躰は消滅し精神体に深いダメージを負う。
- その五年後、自らの依り代であるカズマを探しにイシャナを訪れ、カズマと融合を果たす。融合後、自身を殺害しに来た獣兵衛の弟のトモノリを惨殺。
- その直後、ヴァルケンハインに強襲されてアルカード城へ封印され、テルミの頭脳に用があったナインに拘束魔法を掛けられこき使われる。
- 暗黒大戦終了後、カズマの事を忘れられないトリニティをそそのかして自分にかけられた拘束魔法を解除させる。更に「すべてを知った(らしい)」という理由でナインを殺害。
- ナイン殺害成功後、利用したトリニティも葬り去ろうとし、釜へ突き落とす。
- ハクメンと獣兵衛の封印か殺害をたくらむが、ハクメン共々封印される(獣兵衛は釜から離れていたので無事だった。)
- 秩序の力の為にジン、レリウスの依頼でサヤを誘拐、更に魔法使いの力と"ある物"を警戒して、セリカ(作中ではシスターと呼ばれている)を殺害してラグナの平穏を奪った。
その他、現代である本編中でも色々暗躍している。
※吐き気を催す邪悪の記事も参照。
余談
BLAZBLUEというゲームの中では大体の人物が重要な説明をするのだが、テルミも例外では無い。しかし大半の人物が肝心な所を解り辛く説明しているが、テルミだけは異様に丁寧にプレイヤーにも解り易く説明している。ブレイブルーの本来の役目は何か、「蒼」とは何か、などを忘れたらテルミが説明している場面を見てみると良い。多分大体解るから。
なお、スサノオユニットを所持していた時のテルミの姿は「テルメン」などと呼ばれ、パクメンと同じ形にしたテルメンのビーズクッションが公式で販売されている。(◆)<ヒャッハー!
声を当てている中村氏曰く「やってると脳の血管が数本やられる」との事。ぶるらじA第五回の「ハザマの幸せになりたい」のコーナーでは「僕の声が中村さんにならないでしょうか」というお便りに対し、テルミとして「年に数回ヒャッハーだのなんだの叫ばされて血管ブチ切れそうな思いすんぞ」と答えている。