概要
本作の主人公。
高校受験に失敗してまもなく、父親が陽海学園のチラシを拾って帰り、これがきっかけで陽海学園に
入学する。入学式に向かう途中で出会った赤夜萌香に一目惚れをし、もっと親しくなりたいとの想いから
学園に留まる事を決意。人間である事を隠しつつ生活していく。学力・体力・容姿と平凡であるが、真面目で温和かつ友情に厚い。相手が妖でも自然に接することが出来る優しい性格。
普段は受身だがツッコミもこなし、当初では騒がしい様子もみせるが次第に落ち着いた雰囲気へと変わる。
お人好しなために甘さもあるのだが、萌香や仲間を守りたいという意思は強く、敵に対して勇敢な姿勢を
取るようになる。
萌香のことは表裏の人格に関係なく「モカさん」と呼んでいる。その想いは一途で彼女が首に下げている「封印の十字架(ロザリオ)」を外せる唯一の人物。
萌香・心愛のバンパイア姉妹によると「血がものすごく美味しい」らしく、その味は萌香に正気を失わせる。
一度吸い出すと月音本人が干からびる寸前まで吸い尽くさなければ収まらない。
第1部中盤からは萌香の血を注入されたことでバンパイア化してはぐれ妖怪との戦いに身を投じることに
なるが、その副作用として血を求め殺戮を楽しむグール(屍鬼人)になってしまったことがある。
しかし陽海学園の理事長である御子神典明に救われて以降は「魔封じの鍵(ホーリーロック)」で、その血を
封じている。ただし、この鍵は月音専用の物ではなく封印が不完全なため、命の危機が迫れば封印は
一時的に解ける。月音次第で意識や理性を保ちつつ、バンパイアの力を引き出すことも出来る。
月音自身は生きているのは萌香のおかげだと感謝しており、一連のことで酷く自責する萌香を引き止めた。
2年に進級してまもなく、休校期間を人間界で平和に過ごしすぎたため力が制御できず窃盗団との戦いで暴走してしまう。
その後は御伽の国と遭遇したことで己の力不足を痛感、修行により妖力制御・妖気探知・格闘技を学ぶ。
戦い方や鍵にヒビが入る寸前の許容ギリギリまで妖力を引きだす術を身につけ、再度衝突した際にはその成果を見せた。
そして萌香の精神へと引きずり込まれ、萌香の過去と真実を知った際、最後は涙ながらに「出会った頃からずっと君のことが好きだった」と告白。その後、御伽の国本部へと連れ去られた萌香を助ける力を得るため東方不敗の人体改造術を受けるが、その際に萌香を経由して得た真祖の血が半ば覚醒し、暴走。
漆黒の体と翼を持つ銀髪の姿に豹変するが、胡夢の口付けにより精神が引き戻され人間の姿へと戻る。
水面下では徐々に侵食が進んでおり、御伽の国本部での交戦の際に顕在化する。
そして瀕死の重傷を負った萌香に血を注入して救うべく、完全に吸血鬼化するために鍵を破壊し、共に真祖と化し、打倒アルカードに貢献する。
その経歴から体は筋肉質になり傷跡も増えていく。通常バンパイア化すると髪は茶色に変化し、バンパイア特有の赤い瞳を持つ精悍な顔つきとなり、高い治癒能力と圧倒的な力を見せる。また、言葉数は少なくなり無意識状態では一切喋らない。
萌香を経由してアカーシャとアルカードの二人の真祖の混ざった血液を得ており、妖気はドス黒いともされ、屍鬼化しかけると首筋から頬にかけて赤い幾何学的な紋様が浮かびあがり、真祖の力を発揮する際には体は黒化し銀髪へと変わり、翼も生える。
当初はバンパイアの闘争本能に身をまかせ戦っていたが、修行により格闘技や妖力制御や妖気探知なども覚え、妖術を覚えてからは「爆榴陣(ばくりゅうじん)」や「無影刀(むえいとう)」などの妖術も使用する。また、鍵の封印と解放の仕組みも変化し、「第一の封印」「第二の封印」というものが存在する。
真祖と化した際には肩部などはアーマーのようなもので覆われ、腕部などには刃状のものが展開される。
物語の最後では、萌香の変化に若干の戸惑いを感じつつも、御子神より次期学園長候補として任命されていたことから、学生生活を送る傍ら、教育係となった一茶に修行をつけてもらう日々を送る。また、髪の色も普段から茶色に変化している。
コンセプトは「どこにでも居そうでどこにも居ない主人公」。当初は萌香の特別さを表すためにヘタレ気味にしているが、次第に成長させカッコよくさせることで、仲間達との出会いや魅力を際立たせる狙いを持たせたとされる。
アニメ版
路線変更に伴い、ストーリー自体が大幅に改編されており、そこまで酷い状態には至らず戦うこともない。
キャラクターボイス
岸尾だいすけが担当している。 基本低音ボイスかつイケメンキャラが多い岸尾さんのキャラの中では
珍しく、ハスキーボイスな普通の少年キャラである。