人となり
学園浮遊都市・ミストガンの住人のひとり。空戦魔導士科本科の2年生。
本来はS128特務小隊の隊員だった。しかも腕利きの魔砲剣士だった。しかし任務中に事件に巻き込まれ、その結果前線に立つことをあきらめ、後方支援科のお手伝いをしている。ゆえに「上司」にして「一番弟子」のクロエ・セヴェニーと、もうひとりの「上司」にして「盟友」のロイド・オールウィン以外の空戦魔導士科本科の連中から「裏切り者」呼ばわりされ、村八分にされ、エンガチョを切られているが、そのことを全くと言っていいほど気にしていない。だがロイドとクロエはそのことを心配しており、クロエの尽力によって、E601小隊とかいう、お子ちゃま・ヘタレ・ナルシストの集まりの「更生」を任されることになった。
持ち上げていえば孤高の人、馬鹿正直に言えばぼっちを好む。そのせいか魔法剣士時代はスタンドプレーばかりやらかしていたが、これが結局は自分から魔法剣士生命を絶つことになってしまう。
その一方で面倒見が良く、特に、人の弱点と長所を考慮した上でその人に適した指導法を施すことを得意とする。救いようのない落ちこぼれだったクロエを、味方からも「寂滅姫(ニルヴァーナ)」と恐れられる存在にまで育て上げ、魔剣士として完全に行き詰まっていたユーリ・フロストルを、手練れといってもおかしくない槍の使い手に変身させたのは、まさにその指導のたまものである。ただ、「ビビリを改善する」という名目で、レクティ・アイゼナッハに対しメイドのコスプレをして学生食堂のお手伝いをする(コミカライズでは学内を散歩する)というムチャぶりを命じたり、どうして魔砲剣士にこだわるのかを理解しきれないまま、ミソラ・ホイットテールに対し魔法量の多さを生かして魔砲士に転職するよう命じるなど、平気でショック療法をやらかすことも少なくない。そのことでクロエに心配されても、「あいつらがまともな戦力になれるんなら、嫌われても結構」と言い放っている・・・・・・・・。やっぱりこいつぼっち好んでるんじゃないのか?
ライトノベル男性主人公の「お約束」なのか、女心をほとんど理解していない。故にデリカシーに欠ける発言を平気でやらかし、特にミソラとユーリの怒りを買っている。さらに、やたら話の内容を端折りまくり、その事を指摘されると「ン?言わなかったか?(言いませんでしたっけ?)」と居直る。