メイプル(メイプルさんの紅茶時間)
めいぷる
紅茶になさいますか?
概要
クロが見つけた機械人形の少女。明るい性格で、天然。機械人形ゆえに「痛み」や「涙」・「感情」を持ち合わせていないはずだが、かつての主・「博士」からの教えで、ほとんど人間と変わらない感情を持っている。だが、自分では理解しきれていない部分もある様子。
ロボット三原則に基づいて行動するため、基本的に丁寧語で従順。人を疑うことをせず、警戒心もない上に、他者を傷付ける言動も反撃もしない。また、他人が困っていたら、自主的・積極的に助けようとする。
クロの勧めで、喫茶店「CAFE MAYPLE」を経営することになる。
が、先の機械人形を用いた戦争を知らず、また、人間の感情を完全には理解出来ていないため、最初はトラブルも多かった。が、持ち前の優しさとひたむきさで、徐々に島の人々に信頼されていった。
能力
機械人形ゆえに、人間を卓越した身体能力を持ち、外見に反して頑丈で怪力。天候を察知したり、体調を診断する能力もある。が、体重はとても重い(成人男性より重いらしい)。また、かつてメイドをしていたため、家事全般の能力も高い。食事は必要ではないが、首の付け根にプラグを刺して、電気を充電する必要がある。また、蓄積されているエネルギーは、他の電気機器に使うことも出来る。
ネタバレ
人殺しのための兵器として「博士」が最後に作った機械人形。
しかし、彼女とふれ合っていく内に考えを改めた「博士」は、機械人形の資料を処分し、彼女を連れて軍から逃亡。兵器としての記憶とデータをリセットして、いつでも笑う優しい人形にした。その後、病に冒され、死期が近付いた「博士」は、彼女と共に眠ることにした。
その際、彼女が軍事利用されないように、他の機械人形にすら影響を及ぼすウイルスを、自分の文書ファイルと共に、彼女に仕込んでいた。
余談
作者が初めて賞をもらった作品の人形がモデル。この作品の「メイプル」は三人目とのこと。