根強いファンが存在する。
神谷道場襲撃編では、縁と薫の対照が印象的なカットが差し込まれている。
その後の孤島対戦で、縁は薫に巴の影を見ている。
孤島での暮らしにおいては薫が縁の料理も作っているが、いつも半分残されている。
(縁曰く「不味い……」とのこと。だが、在りし日の姉と同年代の女性に世話を焼かれることに対して感慨深さも無くは無いと思われる)
このように孤島編では縁から見て薫と巴が(歪ではあるが)対称的に描かれている。
復讐鬼のイメージが先行しがちな縁の人間らしさ、脆さを描くとき薫が傍にいるのである。
そもそも2人は剣心と巴と比較すると、新時代・明治の青年少女として明確である。
復讐の思いを糧に上海マフィアのボスにまで上り詰めつつ、維新の際に巴の想いを知らされず傷の癒えぬまま空虚な状態で現在に至る縁と、剣心に思いを寄せつつも巴の存在を口述でしか知り得えぬ少女として、いわゆる《蚊帳の外》的立ち位置の存在として奇妙なシンパシーを感じさせる。
公式CPではない上恋愛感情の有無という面でも存在は怪しいが筆者は好きである。
年齢差は7歳程。
ちなみに孤島の屋敷(上屋敷)では普通に二人暮らしをしている。