霊霖とは、東方projectの作品に登場する博麗霊夢と森近霖之助のカップリングである。
概要
霊夢は「東方香霖堂」で名無しの本読み妖怪を何となく不意打ちして本を奪ってそれを霖之助にあげたり、スカートが破れて霖之助の服を勝手に着るなどと原作でも面識がある。
彼女の身に着けている服や道具(お払い棒など)は霖之助が作ったもので、香霖堂には彼女専用の湯のみがある。
やり取り
本編より一部抜粋。
「霖之助さん?」
久々に店に誰か来た様だ。
僕はまだ本を読みたかったがお客様は神様だ、居留守を使う訳にも行くまい。
「居るんでしょ?」
赤い服を着た神様は、僕が居留守を止めるまでもなく既に後ろにいた。
「なんだ霊夢か。勝手に居間まで上がってくるなっていつも言ってるだろ?」
「そんなことより聞いてよ。酷い目に逢ったんだからー……」
これだ。目の前の赤い少女は人の話を聞かない。----「スカート、こないだ新調してもらったばっかりなのに……」
「見事に切れているな。なるほど図々しくもそれを僕に直せという訳だ。」
「今すぐにね。」
はいはい。霊夢が寒そうに見えたのでストーブ脇にもう一人分のスペースを空けた。
「今すぐ、ってそんなに速くは仕上がらないよ。取り敢えずこっちに座り……」
パタパタパタ……。
「この服借りるわねー。着替えるからちょっと待ってて。」
「お待たせ。もー、この服ちょっと大きすぎよ。歩きづらいじゃないの。」
霊夢は戻ってくるなり不満を言い放った。まぁ僕の服だからしようがないだろう。
霊夢とはかなりの身長差がある、というか勝手に僕の服を着てるのだが。
「まったく、霊夢が来るとろくなことがない。」
----「いったい何よ?霖之助さん。人を呼び出したりして」
霊夢が来た。あの幽霊ちゃんと役目を果たしてくれたようだ。
「何って、この状況を見らればわかると思うけど、君にこれらの幽霊を退治、いや追い払ってもらおうかと思って」
----「あ、居た居た魔理沙、ってあんたじゃないわよ!霖之助さんの方は居る?」
「ああ霊夢か、居るよ。今日は何の用かな?」
「霖之助さんに見て貰いたい物があるの」
と言いながら、霊夢は勝手に店の奥へ上がっていった。
「何だい?お茶ならこっちに出してあるよ」
「ああそう。準備が良いじゃないの」
戻ってくると手には煎餅を持っていた。ちゃっかりし過ぎだ。
----「霖之助さん。居るわよね?」
「ああ居るよ」
「魔理沙から聞いたわよ。何か拾いもので食いつないでいるありさまだって?」
「拾いもので食いつないでいるって、僕はただコーラを飲んでいただけだよ」
「コーラ? なんだかよくわからないけど拾いものでしょう?
余り得体の知れないものは飲まない方が……」
霊夢はコーラの空き瓶を手に持ち訝しんでいた。----「それから昨日、魔理沙がコンピュータを手に入れたって喜んでいたけど、あれってこの店の売りものでしょ?
勝手に持って行っているとしたら一応報告だけでもしておかないと……」