成金
なりきん
大きな収入が転がり込むことにより急速にお金持ちになった人のこと。つまり「成り上がりの金持ち」のことである。
概要
社会的に急速に富裕層になった人のことを将棋の駒(歩)が敵陣に入った時に金将(と金)に変わる(これを「成る」という)ことになぞらえていう言葉。
問題点
社会的地位にふさわしい経済感覚が身に付かぬまま階級が上昇するため階級維持は極めてとは言わぬまでも相当に難しく、散財して短期間に没落する者も多いが、倹約を重ねて成り上がった者の場合吝嗇と言われつつもその地位と財産を子孫にまで伝えることに成功するケースもままある。
元々の出自が極めて低い者などには必要な支出まで削って蓄財に励む者もいるがこうした者はたいていろくな目に遭わない。
またステータスシンボルとして生まれながらの富裕層や貴族層との婚姻を望むこともままあり、断られる、成功するも破綻するなど様々な悲喜劇の発生源ともなっている。
近年の発生例
近年ではバブル期には多くの成金が生まれた。だがその多くは放漫なタイプの成金であり、バブル崩壊とともに財産を、運の悪い者では命までも失う末路をたどっている。