トーチカ
とーちか
トーチカとは鉄筋コンクリートで塗り固められた野戦築城である。掩体壕の一種。
ちなみにトーチカはロシア語が元になった名称(долговременная огневая точка)。
英語ではピルボックス(pill box:薬入れ。かつては平たい円筒形の容器が多かった)。日本では特火点。
なお、ロシア語の略称からDOT(ДОТ)とも呼ばれる。
英語のバンカーは名称上、シェルターとトーチカを区別していない。
シェルターと違い機関銃や大砲などを設置しており、敵部隊の侵攻を留まらせたり、自軍の拠点防御の役割をしている。
構造上視界が十分でないためトーチカ同士が死角を生めるように設置されており、塹壕などにより行き来する事も出来た。
資材が十分でない、即席で建造したものは鉄筋コンクリートで作成されていないものもある。
土嚢で作った壁の上に丸太類を渡して土を盛り天蓋とするだけでも簡易トーチカとすることができ、戦車を埋めて砲塔のみ露出させれば即席トーチカになるのだ。
また、建造の際に戦車や艦の砲塔を流用したものもある。
簡単に破壊できない様、簡易なものを除いてトーチカは堅固で肉厚の構造で構築されている。
その為破壊しにくく、今も戦争遺跡として残っている。