グンカンドリ
ぐんかんどり
鳥綱カツオドリ目グンカンドリ科グンカンドリ属に分類される海鳥の総称。画像はオオグンカンドリ。
概要
主として太平洋とインド洋、カリブ海の熱帯域の海洋に棲息する。
飛翔能力が高く、陸地から数百km離れた海上にも現れる。飛行速度は154㎞/hにもなる。
魚類やイカ類を餌とし、飛びながら海面近くにいる獲物を捕する。また、カツオドリ等の他の海鳥を襲い、魚を吐き出せて奪う。陸上で孵化したばかりのウミガメを捕食することもある。
雄には赤いのど袋があり、繁殖になると、こののど袋を大きく膨らませて、雌の気を引く。集団で営巣し、主に樹上に巣をつくる。
羽毛に油分が少なく撥水性が無く(鵜と共通)、ほとんどの時間を空中を飛んで過ごし海面に降りることはない。
飛行に特化している故か地上を歩く事は不得手とする。
かつてはペリカン目に分類されていたが、近年のDNA分析によりペリカン目から分離されたカツオドリ目に編入された。
参照:日本鳥類目録