概要
地上での決戦用に装甲を換装したガンダム・キマリス。
ほぼ全身にわたって装甲が変更されており、元の装甲が宇宙空間での運用を想定した重装甲であったのに対してこちらは軽量装甲を採用し、重力下での長期間運用に適した調整が施されている。
一方で、各機能は宙戦でもノーマル仕様と遜色ない性能を発揮でき、ガンダム・フレームの持つ高い汎用性が損なわれる事は無い。
キマリスの特徴の一つである脚部の展開機構は人馬を思わせるトルーパー形態への可変機構に置き換わっている。
地上でトルーパーモードを運用する際は移動手段がホバークラフトへと移行する。同時に機体重心も安定し、これによって高い機動力を実現。重力の影響を最小限に抑え、宇宙での戦闘と遜色のない突進力を発揮する事が可能となっている。更にこの状態では被弾時の衝撃は受け流す形で緩和される事もあって、突撃時の突撃力が低下しないという利点も持つ。
また、トルーパーモードは無重力空間での運用も想定されており、多脚をAMBAC作動肢とする事でマニューバの安定性を高めている。
旋回性能よりも突進力に特化し、大型ランスを主兵装とした一撃離脱戦法を得意とするコンセプトはキマリスから変化は無いが、重力下でこれを片手で扱うには保持力や安定性に難があるため、サイドスカートに備えられたサブアームを使用して柄を保持する必要がある。
他の武装も全てトルーパーモードでの運用を想定した物へと変更されており、これら武装群とサブアーム、メインアームを併用する事でキマリスが苦手としていた懐に入り込まれた際の迎撃を可能としている。
機体データ
形式番号 | ASW-G-66 |
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全高 | 19.1m |
本体重量 | 32.7t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
武装 |
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パイロット | ガエリオ・ボードウィン |
武装
デストロイヤー・ランス
グングニールに代わりキマリストルーパーの主兵装となる大型ランス。穂先は尖鋭化されておらず、「貫く」グングニールに対してこちらは「突き砕く」能力に秀でている。
側面に140mm機銃を二門備え、遠距離戦にも対応する点はグングニールと変わらないが、デストロイヤー・ランスはそれに加えて姿勢制御用スラスターが装備されており、突撃時の微細な軌道変更が可能となっている。
キマリスサーベル
キマリスシールド裏に格納される短剣。
コンバットナイフと同じく通常は予備兵装として扱われるが、ランスの制御をサブアームに委ねこちらをメインアームで振う事でランスによる突撃を止められた際の迎撃・追撃手段として運用でき、ランス運用時の欠点を補っている。
キマリスシールド
装甲の換装に伴い低下した防御力をカバーするために装備された大型の盾。
マニピュレーター保持用のグリップと腕部直付け用のジョイントを有し、またサブアームでの保持も可能なため、状況に応じて適切なポジションで防御姿勢を取ることができる。
機雷
リアスカート内に格納される機雷。
炸薬、スモーク、ナパームといった種類の装薬を用途に応じて選択でき、拠点制圧、対モビルワーカー戦、撹乱用弾幕などに使用される。
関連項目
ヴェルキンゲトリクス:コードギアス亡国のアキトに登場する人馬形態への可変機構を持つ機体。鎧騎士を思わせるデザインや長物(大斧)を主兵装にしている点でも似ている。因みに、パイロットの中の人も一緒である。