衾
ふすま
『うしおととら』に登場する妖怪。
概要
はるか上空を飛び、時折「ごそっと」人を食うために降りてくるという巨大な妖怪。人を喰うための欲は、とらですら呆れる程。かつてとらを退散させたこともあるほどの強者だが、白面の者をとても恐れていたようだ。
とんでもなく柔軟かつ捉え処のない身体構造であり、とらですら「切っても殴っても雷でも駄目」と、まともに戦うのを嫌がる。お歯黒の歯といっぱいの炎が弱点であるが、とらの火炎程度では致命傷には至らず、すぐに再生してしまう。雷が効かない理由は不明だが、スライムかつ絶縁体のごとき身体をしている他、雲の中でも生きている事が関係しているのでは?という考察がある。
昔はたまに人里を襲って人をまとめて喰らっていたが、現代になってからは飛行機を襲うようになった。
すっかり味を占めていたのか潮の乗る北海道行きの飛行機を襲撃するが、飛行機の上でとらに押さえつけられたところに、下から首を潮の獣の槍で貫かれる。
ただでは死なぬとばかりに飛行機を道連れにしようと取り付くものの、獣の槍で両手両足を切り離され飛行機から引き剥がされる。そこに緊急信号でかけつけた自衛隊のF-15戦闘機の空対空ミサイルを受けて焼き尽くされた。
元ネタは一反木綿の一種で、大きな風呂敷のような姿で、夜道などでどこからともなく飛来し、いきなり通行人の頭にかぶさってくる。
どんな鋭い刀でも切ることはできないが、一度でもお歯黒をつけた歯なら噛み切ることができるという。