アリゾナ
ありぞな
アリゾナ州
アメリカ合衆国本土西南部内陸に位置する州。
米墨戦争後に獲得した地域からおこり、1912年に合衆国48番目の州となった。
砂漠が大半を占めており、浸食で生まれたグランドキャニオンや、メサやビュートとよばれる岩でできた卓上の台地が続く光景で知られる。
戦艦アリゾナ
アメリカ海軍の戦艦、ペンシルヴェニア級2番艦で、基準排水量33000トン、主砲36センチ砲12門。1916年10月に竣工した。
アリゾナは海軍休日時代に大改装を受けた後、太平洋艦隊に属してハワイを母港としていたが、
1941年12月、真珠湾攻撃において加賀搭載機と思われる航空部隊の攻撃を受け、前部甲板に被弾。水平防御を貫徹した爆弾が前部弾火薬庫を誘爆し、アリゾナは大破・大火災が発生した。
爆発の衝撃でアリゾナの艦橋は崩壊し、船体は着底。
アリゾナでは戦艦部隊の司令官・キッド少将を始めとする1200人近い犠牲者を出し、火災は2日後に鎮火されたが、この攻撃によってアリゾナの船体及び上部構造物は修復不可能なまでに破壊された。
太平洋戦争中の1942年12月、アリゾナはアメリカ海軍から除籍されたが、
健在だった後部主砲塔2基が陸揚げされて要塞砲に転用され、また備品の一部は姉妹艦のペンシルヴェニア修復に利用された。
戦後になってもアリゾナの遺体収容・船体引き揚げは実施されなかったが、
1950年代以降、アリゾナに国旗が掲揚されるようになり、1962年5月に国定慰霊碑へ指定された。
アリゾナの艦上にはメモリアルが設置され、毎年多くの人々がここを訪れている。
そのアリゾナを見守るように、日本の降伏文書調印式の会場となった戦艦ミズーリが配置され、こちらも記念艦となっている。