概要
先代剣聖にあたる赤髪の女性。現剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレアの祖母であり、剣鬼ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアの妻に当たる。故人。
剣聖の家系に生まれたものの、本人は至って穏やかで心優しく、花を愛でるような人柄の持ち主。しかし、意思に反して、類稀なる剣才と「剣聖の加護」を受け継いでしまい、宿命的に剣聖としての道を歩むこととなる。それ故に、人を斬らねばならない自身の立場や周囲からの重すぎる期待の狭間で苦悩していた。
そんな折りにヴィルヘルムと出会って恋に落ち、剣を握る覚悟を決めるが、彼女の本質を見抜いたヴィルヘルムによって力尽くで剣聖としての立場から下ろされ、最終的に彼と結ばれる。
十五年前の大征伐において、白鯨に敗れ死亡したが、その背景には複雑な事情があり、その死が皮肉にもアストレア家が崩壊する切っ掛けとなってしまった。
家系に受け継がれる「剣聖の加護」の他に「死神の加護」を生まれ持ち、彼女が意図的に与えた傷は一生癒えることなく血を流し続ける。