概要
カッコウ目カッコウ科の鳥。漢字では「郭公」と書く。オスの「カッコー、カッコー」という特徴的な鳴き声からカッコウと名付けられた。
また、「閑古鳥」という別名もある。店などに誰も来ない様子を「閑古鳥が鳴く」と表現するが、昔の人がこの鳥の鳴き声に寂しさを感じていた事に由来するようだ。
その例として、カッコウ時計という西洋の時計は縁起を担いで日本で鳩時計と呼ばれている。
托卵
カッコウ科の鳥に多く見られる行動として托卵というものがある。以下がその流れ。
カッコウの親鳥は育ての親(仮親と呼ばれる)の巣に卵を産みつける。この際、元々あった卵を一つ捨てて数を合わせる。
カッコウの雛は仮親の雛よりも力が強く、仮親の卵や雛を巣から追い出す。
仮親の運ぶ餌を独り占めして、すくすく育つ。そして仮親よりも大きく育つ。
見事自分で子育てする事無く子供が巣立ちました。めでたしめでたし。
賢い生存戦略と見るかいともたやすく行われるえげつない行為と考えるかは人それぞれだろう。だがカッコウは体温が低く卵を温めることができない鳥であり、仮親を適当に選んでいるわけでもない。むろん首尾よく托卵できたとしても選んだ仮親に見破られることも数知れない。
また、カッコウの仲間でも托卵しないものがいる(オオミチバシリなどが該当)。