概要
2015年3月放送の最終回の最後のテロップで続編制作が発表されたものの、長らくその詳細が不明であった。
同年8月9日の第二回艦これ観艦式において、角川映画創立40周年記念作品として劇場版の制作が決定した。さらに公開が2016年秋であることも発表された。
翌年の第三回艦これ観艦式では、続報として舞台があのアイアンボトム・サウンドとなり、11月26日に公開されることが発表された。
これまで公開された予告映像では吹雪や睦月などが改二となっており、また鳥海や古鷹型などTV版未登場の艦娘も登場している。
制作はアニメ版のスタッフが引き続き担当しているが、原作から開発元である角川ゲームスが外れ、製作総指揮の井上伸一郎は一応名を連ねているものの、田村順一郎と安田猛がスタッフから離れ、脚本に田中謙介も参加している。
この事もあってか、ストーリーはアニメ版の雰囲気をいい意味でも悪い意味でも裏切るほどシリアス色が強いものになっている。
あらすじ
MI作戦で勝利を収めた艦娘達は、南方海域へと進出し、新たな戦いを繰り広げていた。
だがそこでは、ある異変が起き始めていた。
物語は、そんな中で繰り広げられた艦隊戦で起きたある出来事から始まる……
設定(ネタバレ注意)
劇場版で新たに明かされた設定について。
設定自体がネタバレを含んでいるため、ネタバレを避けたい人は注意。
変色海域
血のように赤く変色した海。
この状態の海では深海棲艦を除く生物は全て死滅し、艦娘であっても徐々に艤装が損傷していく。
時間経過に応じてかなりの速度で拡大する。
また、この海域の中心からは「カエリタイ」という謎の声が聞こえてくるが、その正体は…。
本作はこの海域の拡大阻止が作戦目標となる。
艦娘たちの轟沈後の成れの果て。
「轟沈した艦娘は深海棲艦と化し、深海棲艦化後に艦娘に沈められた場合、再び艦娘としての姿に戻ることができる」という設定。
すなわち、相討ちでお互いの勢力が沈み続けた場合「艦娘→深海棲艦→艦娘→深海棲艦→(以下略)」
という無限ループになってしまうため、「艦娘たちは1人も沈まずに、深海棲艦たちを全滅させる必要がある」という目標が掲げられることとなる。