君子危うきに近寄らず
くんしあやうきにちかよらず
あえて危険を冒すのは愚か者のする事だ
概要
人徳のある者は、敢えて危険に飛び込むようなことはしないものだということわざ。
勇敢と無謀をはき違えて無茶をすることを諫めるものであり、勇気を否定するものではない。
「触らぬ神に祟りなし」に近い。
孔子の言葉とされることがあるが、実は『論語』にはこういう事は書いていない。(「君子三戒」あたりが多少近い程度。)
正確な出典は分かっていないが、『春秋』の注釈書『春秋公羊伝』の「君子は刑人に近づかず」に由来すると考えられている。