PMSM
ぴーえむえすえむ
永久磁石型同期電動機の略称でPermanent-Magnet Synchronous Motorの頭文字をとったもの。(メイン画像は主電動機にPMSMを採用した北大阪急行電鉄9000形電車)
概要
永久磁石型同期電動機の略称でPermanent-Magnet Synchronous Motorの頭文字をとったもの。英語ではPMM(Permanent-Magnet Motor)という略称もある。
誘導モーターに対して高効率な点が特徴で、定格速度でこそ効率は数%の差だが低速~中速域では誘導モーターを遥かに上回る効率で運転できる。その反面、同期モーターそのものが誘導モーターより高価(※)で、各モーターは回転角度に同期(※2)した制御が必要でインバータ回路もその分高価になり、車両価格がどうしても高価になる。そのため、発車・停車・加減速の頻繁な通勤電車や入換用機関車といった低速~中速の比率の多い路線、車両の採用が主となっている。
pixiv内投稿イラストでは当該イラストはメイン画像のみだが、pixiv百科事典内では通勤形電車の記事を中心として該当している記事がいくつかある。
補足
※・・・実用に耐えうる磁石が高価な希土類磁石になってしまうことと、回転子が誘導モーターより複雑なことが主な理由。
※2・・・同期モーターでは回転子の角度と回転磁界の角度差でトルクを生じさせており、一定以上角度がずれると同期が取れなくなり脱調して停止してしまう。誘導モーターでは回転子の回転速度と回転磁界の速度差(すべり)でトルクを生じさせているため同期モーターほどの厳密な制御でなくともOK。