概要
妙高型重巡洋艦の引っ込み思案な四女・羽黒と、凛々しく武人然とした次女・那智の組み合わせを指す。自立した妙高や、気の強い足柄の影に隠れてしまいがちな末妹を次女が引き立てた結果、羽黒の那智に対する接触の積極性が増した——という構図が基本となる。
年下の女性が年上の恰好良い女性に支えられて親密度(依存度)が高まるパターンは珍しいものではなく、百合好きには好まれやすいと推察される。しかし意外にも作品数は少なくマイナーの範疇にとどまっている。ネタレベルの触れ合いから本気モードまで振れ幅は広く、今後の新規参入が望まれる。
■史実における羽黒及び那智について
太平洋戦争開戦後すぐの1942年、第五戦隊の編成に組み込まれ、フィリピンなど南洋を舞台に共闘している(当初は妙高を含む重巡戦隊であったが、米爆撃機による空襲を受けて修理のため一時戦線を離脱した)。
緒戦となるスラバヤ沖海戦では、羽黒がイギリス巡洋艦エクセターに直撃弾を与え、また妙高の戦線復帰や、増援の足柄到着などの要因もあって、妙高型総出とも言える状況で連合軍側を追い詰めた。しかし20km以上の長距離砲撃によるアウトレンジ戦法に終始したため、命中度が低く戦況も長引くなどの課題を残した(詳細は「スラバヤ沖海戦」などを参照のこと)。
なお余談だが、羽黒が沈めたエクセターの乗員救助には、特III型駆逐艦の雷及び電が当たっている。
艦これでは、この第五戦隊をベースとしたマンスリー任務『「第五戦隊」出撃せよ!』(妙高・那智・羽黒の配備がクリア条件の一つ)としてその姿を留めている。