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東京都青少年健全育成条例改正案の編集履歴

2011-03-15 00:13:09 バージョン

東京都青少年健全育成条例改正案

東京都青少年健全育成条例改正案とは、東京都青少年健全育成条例を改正する案のことをいう。pixivでは主にその改正案について反対するイラストにつけられる。ここではおおまかな内容を解説する。


概要

主にこの条例では、見た目、年齢などで18歳未満とみなされる人物の描かれたイラスト・小説・漫画・ゲーム・アニメ・映画などのもののうち、エロティックな表現があるもの(や、その他青少年の教育に良くないもの)が規制されてしまう。

簡単にいうと、少年誌のお色気や少女漫画の微エロシーン、はたまたしずかちゃんのお風呂シーンまで規制されかねないトンデモ条例になってしまうのだ。


じゃあ、パンチラ何かでも18禁にすればいい?という訳でもなく、18禁から一般まで全てが規制対象となってしまう。さらに、同人誌や同人ゲームまでもが規制されることにもなりえるので、コミケがなくなってしまう可能性も大いに存在する。


当然だが、このピクシブに存在する18歳未満のイラストも規制対象であり、その為ピクシブでは反対運動が盛んになっている。


本来の目的から逸脱し、政府に不都合な情報を書かれた場合、それらも「青少年の教育に良くない」として規制されるおそれがある。


2010年3月15日に可決、10月施行される予定であったが当時の民主党会派が反対し審議は流れた。しかし石原都知事はどうしてもこの案を通したかったらしく6月に再審議そこでも反対された。ここで終わっていればよかったのだが、民主党が政権をとったことにより最悪の事態に向かう。当初9月審議の予定だったが12月に変更。反対派をけん制して条文の「非実在青少年」という項目を削除。さらにアニメと漫画だけを規制し「実写と小説は除外」という暴挙に。(理由は石原都知事が小説を書いていてそれが映画になっているから)(石原都知事が描いた小説のほうが青少年にふさわしくない表現をしていて、真似して性犯罪を犯した人がいる)(しかも規制推進派はすでに規制されている18禁作品を持ち出して規制しろとわめいている)


2010年12月15日(自民党、民主党など賛成多数で)可決成立2011年7月施行。(この際反対派の陳情、要望などは完全に無視された)


2011年東京都知事選の候補者の多くがこの案の支持者。次の都知事選は不出馬を表明した石原慎太郎も、3月11日(この日は東日本大震災という大惨事があった) に前言撤回して4度目の都知事選に出馬することが決まった。


東京都によると「コミケは対象外」(理由はお金が都に入るから)「ただし18禁同人誌を既存の店舗(メロンブックやとらのあな等)で18歳未満に売ったり買ったりしてはダメ」「ネット販売も都内なら規制の対象になる可能性がある」とのこと。


神奈川県でも2011年4月から同様の規制が始まるとの情報も。


大阪府の橋本知事は規制推進派。BL本大量撤去があったことは記憶に新しいだろうが、さらに議会に「青少年の水着写真(グラビア雑誌含む)を持ってると違法になる案」が提出されたとの情報がある。


京都府の知事も規制推進派。けいおん!を国勢調査のイメージキャラに使ったのが奇跡。いつ規制を言い出してもおかしくない。


マスコミ各社(特にテレビ)はこの案に賛成的でアニメ漫画差別偏向報道をする局も出現。(テレビドラマ漫画に頼ってるくせに)


出版社、作家などの動き

同条例は、東京都だけの問題ではなく(むしろ東京都だからこそ)、全国の出版と流通にも大きな影響を及ぼすのは避けられないため(後述)、出版社や大物漫画家がこぞって反対運動を起こしている。



2011年開催の「東京アニメフェア」(主催東京都)に条例反対していた角川書店をはじめとする企業がボイコットを表明、同日程で「アニメコンテンツエキスポ」を開催すると発表した。



反対出版社リスト

秋田書店 角川書店 集英社 講談社 小学館

少年画報社 新潮社 白泉社 双葉社 リイド社

反対作家リスト

藤子不二雄A さいとうたかを やまざき十三 北見けんいち あだち充

高橋留美子 青山剛昌 萩尾望都 紅石路代 秋里和国


本宮ひろ志 萩野真 ビック錠


大見武士 中村卯月 やまだこうすけ 佐野タカシ


ちばてつや 広兼憲史 かわぐちかいじ 小林まこと 前川たかし

八神ひろき 赤松健 藤沢とおる 山本航暉 天碕莞爾

芹沢直樹 こしばてつや 酉川宇宙 大和和希 深見じゅん

中村真理子 秋元奈美


国友やすゆき 西岸良平 はやせ淳 高口里純 私屋カオル

わたなべまさこ


板垣恵介 浜岡賢次 安彦良和 山口貴由 田畑由秋

高橋葉介 吉畠昭仁 余湖裕輝 今川泰宏 戸田泰成

佐藤健悦 吉野裕幸 糸杉柾宏


山本賢治 さめだ小判 上江州誠 金子ひらく 名和宗則


他サイトでの動き

動画共有サイト

反対運動の動画があげられ、問題発言の様子などの動画も投稿される。

コメントでは沢山のユーザーが反対をしているのが伺える。

ブログサイト

この事をテーマにブログを書いたりすることが良く起こっている。

また、ブログをまとめサイト的な使い方をするユーザーも。




その他の問題点

 同条例の改正案では、以下のような問題も見落とされがちになっている。

・この条例は、憲法21条の「表現の自由」に明らかに違反をしていると捉えられる。また、漫画愛好者を障害者扱いするなどの問題発言も多数存在する。

・さらに、18歳未満に見える顔、声などでも違反するということから、個人の主観による恣意的な解釈で規制される恐れがあることと、童顔の人などに対する差別だとの声もある。

・出版社や、アニメ・ゲームの制作に関与する企業(アニメ制作会社・ゲーム会社、同人ショップなど)と、本社がほとんど東京都に集中している

・漫画・アニメ・ゲーム・同人誌即売会(コミックマーケットなど)といったイベントと、会場も東京都に集中している

「日本の首都」である「東京都の条例」という性質上、他の道府県で制定されている同様の「青少年保護育成条例」(http://ja.wikipedia.org/wiki/青少年保護育成条例 )の模範にもなる

→「非実在青少年」の規制案が通ってしまうと、他の道府県も東京都に倣い「非実在青少年」あるいはそれに準ずる規制案を導入する公算が大きくなる。

→もはや「東京都の条例=法律」による規制とほとんど変わらないことは注目にする。


ブログなどに架空創作表現規制反対の署名サイトを貼る動きもあるが、期限が切れていたり、

本来の反対意見になっていなかったり問題がありあまり役に立たない。



外部リンク

日本図書館協会の要望書


↓ 都知事の石原による「禁止ではない」という発言(あまり信用できないが・・・)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100507-00000120-jij-pol


関連タグ

東京都青少年健全育成条例改正案 架空創作表現規制反対 青少年健全育成条令改悪反対

【規制反対】

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