概要
日本では「かえるの王子様」というタイトルが有名。
近年では派生作品の「鉄のハインリヒ」という物語も一緒に載るようになった。
あらすじ
ある晴れた日のこと。とある国の姫が池のほとりで金の鞠を投げて遊んでいた。ところがはずみで鞠を池の中に落としてしまい困り果てていると、片隅から着飾った一匹のカエルが現れる。カエルは「自分を姫様のお友達にしてくれるのなら鞠を取ってきてあげます」と申し出、姫はそれを承諾する。ところがカエルが鞠を取ってくるや否や、姫は用無しと言わんばかりにさっさと立ち去ってしまった。
その日の夕方。姫が国王夫妻と共に晩餐の席についていると、家来から来客の声がかかる。通してみると現れたのは例のカエルであった。カエルは王様に「自分は姫のお友達で、鞠を拾ってあげた御礼として姫と食事をしたい」と告げる。王様は「ちゃんと約束は守らねばならない」と諭して姫の隣にカエルの席を設けてやるが、姫はカエルが嫌でたまらなかった。
そして夕食後。カエルは姫の寝室についていくとあろう事か「姫のベッドで一緒に寝たい」と要求する。あまりの図々しさに姫は怒ってカエルを壁に叩きつけてしまう。すると突然カエルは煙に包まれ、そのなかから美しい王子が現れた。王子は自分が魔法使いに呪いをかけられていた事を告げると、姫は今までの非礼を謝り、二人は結婚した。