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概要編集

日本では「かえるの王子様」というタイトルが有名。

グリム童話集では派生作品の「鉄のハインリヒ」という物語も一緒に掲載されている。


あらすじ編集

ある晴れた日のこと。とある国の姫が池のほとりで金のを投げて遊んでいた。ところがはずみで鞠を池の中に落としてしまい困り果てていると、片隅から着飾った一匹のカエルが現れる。カエルは「自分を姫様のお友達にしてくれるのなら鞠を取ってきてあげます」と申し出、姫はそれを承諾する。ところがカエルが鞠を取ってくるや否や、姫は用無しと言わんばかりにさっさと立ち去ってしまった


その日の夕方。姫が国王夫妻と共に晩餐の席についていると、家来から来客の声がかかる。通してみると現れたのは例のカエルであった。カエルは王様に「自分は姫のお友達で、鞠を拾ってあげた御礼として姫と食事をしたい」と告げる。王様は「ちゃんと約束は守らねばならない」と諭して姫の隣にカエルの席を設けてやるが、姫はカエルが嫌でたまらなかった。

そして夕食後。カエルは姫の寝室についていくとあろう事か「姫のベッドで一緒に寝たい」と要求する。あまりの図々しさに姫は怒ってカエルを壁に叩きつけてしまう(近年の絵本では姫がカエルの求めに渋々応じ、カエルにキスをするという設定に変更されている物もある)。すると突然カエルは煙に包まれ、そのなかから美しい王子が現れた。王子は自分が魔法使いに呪いをかけられていた事を告げると、姫は今までの非礼を謝り、二人は結婚した。


「鉄のハインリヒ」ではカエルが王子に戻った翌朝について語られている。王子と姫が目を覚ますと、王子の忠臣であるハインリヒが馬車で迎えに来た。王子が彼と共に自身の国へと帰路に就く途中、突然鉄がはじける音が響く。馬車が壊れたと思った王子は慌てるが、実際には馬車ではなくハインリヒの胸にはめた鉄の輪がはじける音だった。彼は主君がカエルに変えられた事で悲しみのあまり張り裂けそうな胸を鉄の輪で押さえつけていたのだが、主君が再び王子に戻って帰ってきた喜びによりその輪がはじけたのである。


関連タグ編集

グリム童話 

トード 乙女のキッス


ウチの姫さまがいちばんカワイイ:かえるの王さまが元ネタとなっているソーシャルゲームで魔王の呪いでカエルに変えられた王子が主人公。作中のとあるキャラクターが持っている絵本がかえるの王さまを想起させるような内容となっている。


プリンセスと魔法のキス:同じくかえるの王さまを元にしたディズニー映画。主人公が幼少期に読み聞かせされる絵本としても「かえるの王さま」が登場しており、上記の通りお姫様がカエルにキスをするバージョンになっている。


蛙と姉妹:日本の昔話。おとなしい女の子は、姉の毬を池に落としてしまう。醜い蛙が、一緒に食事をすること、懐にいれて一緒に寝ることを交換条件に、毬を拾う。

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