概要
邪神ツクヨミが生きた金属から作り上げた人型機動兵器魔空戦神の一体。埴輪を彷彿させる姿をしている。
惑星ミズホを破壊するために送り込まれ、惑星イズモのヤクモ村近辺の岩山の中にうずもれていた。本来はツクヨミ陣営の魔空戦士ミカヅチの機体となるはずだったが、偶然これを発見したヤマトタケルが起動させたことで彼の機体となった。
基本的には胸部のコックピットで操縦するが、ある程度は自らの意思を持っており、自分で動くこともある。また外部からタケルの笛の音色を聴かせることで遠隔操作することも可能。
一応はタケル以外の人間にも操縦は可能で、オト・タチバナやキリオミが操縦した。
なおタケルが乗る前のパイロットはミズホ破壊の工作のためにヨミの国に向かっていたが、スサノオの暴走に巻き込まれ消滅している。
他の魔空戦神と同じく体内にヤマタノオロチの一部であるオロチダマがあり、このオロチダマの影響で内部にはヤマタノオロチの邪悪な意思が封印されており、機動当初はタケルの怒りの感情に反応するばかりでヤクモ村の畑を焼き払うなど暴走を繰り返していた。
だがそれと同時にタケルの善き心によって邪悪な意思は封じ込められ、ミカヅチの干渉を拒み続けた。第二形態に進化したときにオロチダマは抜けたため、名実ともにタケルの相棒となる。
ツクヨミの魔空戦神とは異なり永い眠りについていた為唯一第一形態の状態で発見されたが、繭を作ることで第二形態、OVAでは第三形態へと進化した。
ヨミの国での一件で邪悪な心は完全に消え去った事でタケルと一体となり、三種の神器をそろえたタケルと共に光の巨人を生み出し、ツクヨミとヤマタノオロチを撃滅した。
戦いが終わった後はヤクモ村の祠の中に封印されたが、シュラノオ襲来に伴いタケルによって封印を解かれる。
シュラノオに圧倒され湖のに沈んでしまったが、龍の揺り篭の力で第三形態に進化。
攫われたオト救出のためシュラノオや合体魔空戦神と戦い、タケルとオトを脱出させるとシュラノオを動かすミカヅチの魂を道連れに太陽へ飛び込み消滅した。
武装
- カイザーナックル
前腕部の手甲で拳を包み込み、相手を殴りつける。
- 火炎放射
胸部の球体にエネルギーを集中し、火炎として放出する。
- レーザー光線
肩のビーム砲から発射するレーザー。
- 草薙の剣
衛星軌道上から飛来した巨大な刀。普段は鞘の中に納められ、背中に背負っている。
- 水鏡の盾
適当な武器としてガラクタの中から見つけた鉄板が変化した盾。相手の攻撃を跳ね返せる。
非使用時は腕と一体化している。
各形態
第一形態
全長15m。発見された当時の姿で、他の魔空戦神より一回り程小さい。
タケルがまだ操縦に不慣れだったことと、まだ邪悪な心を持っていた為苦戦、暴走が目立った。
第二形態
全長20m。浮島で繭を作り、脱皮した姿。
金色の装甲が追加された派手な姿となり、サイズも一回り大きい。進化した直後にオロチダマが抜け落ち、ガイオウへと取り込まれた。
テレビ版では最後までこの状態で闘った。
第三形態
全長30m。OVA版で登場したが、テレビ版にも幻影で登場している。
赤紫色の甲冑に身を包んだ古代の戦士のような姿となる。