『はじめまして、指揮官。私はヘレナ。敵を探索するのが得意なの。
お願い…私たちを勝利に導いて』
概要…これだけに頼ってもだめ。
アメリカ海軍のブルックリン級軽巡洋艦の改良型、セント・ルイス級の二番艦ヘレナを擬人化したキャラクターである。アズールレーン-ユニオン所属。
振り向く憂いに満ちたその表情や献身的なその台詞からは、心配性の姉や薄幸美人を思わせる(SDキャラはそうでもない)。上記のようにセント・ルイス級は二隻のみで、ヘレナはその二番艦である。
ロード画面では、ケーキを作っている最中にラフィーに抱きつかれている姿が見られる。
台詞で言及される、レーダーや探索が得意…というのは、史実の彼女が最新式のレーダーを搭載していたからである。
史実…みんなの役に立てればいいのに。
1939年9月18日、ニューヨーク海軍工廠にて竣工。訓練航海でラテンアメリカのアルゼンチン、ウルグアイを訪問したのち、太平洋艦隊に配属される。
1941年12月、真珠湾在泊中に日本海軍機による攻撃(真珠湾攻撃)に遭う。日本軍の事前情報では戦艦ペンシルベニアがいるとされた場所にヘレナがいたために、第一目標として攻撃され、魚雷が命中したが、乗員の奮闘によりかろうじて生き残る。
真珠湾で仮の修理を、さらにアメリカ本土に回航されて本格的な修理を行って、復帰後は沈没まで太平洋戦線の最前線で戦う。ガダルカナル島を巡る戦い~1942年10月のサボ島沖海戦(アメリカ側呼称・エスペランス岬沖海戦)、同年11月の第三次ソロモン海戦第一夜戦~で日本艦隊と相次いで激戦を交えた。僚艦を失い、自らも傷つきながらも、その度に日本側の企図を挫いた。上記の海戦の前後には、持ち前の最新式のレーダーを活かして、日本海軍の潜水艦伊172の撃沈に、また、艦載水上機により、同じく伊18の撃沈に貢献している(実際に撃沈したのは差し向けられた駆逐艦)。
だが、1943年7月6日、クラ湾夜戦(アメリカ側呼称・クラ湾海戦)において日本艦隊と交戦、砲撃で駆逐艦「新月」を撃沈するも、直後に駆逐艦「涼風」「谷風」の雷撃を受け、魚雷3本が命中、沈没する。
開戦直後の被弾(真珠湾攻撃)、伝達ミスによる砲撃戦(サボ島沖海戦)、判断ミスによる被弾・沈没(クラ湾夜戦)など不幸に見舞われたことから、薄幸美人的な特徴がつけられたと考えられる。
とはいえ、数々の激戦をくぐり抜けたヘレナはまさに武勲艦であり、海軍殊勲部隊章を受章した最初の艦となった。また、アジア=太平洋戦役章および7個の従軍星章も受章した。
ヘレナの錨、スクリュー、そして艦内時鐘は、艦名ゆかりの地であるモンタナ州の州都・ヘレナのアンカー公園に保存されている。
容姿…そうなの…嬉しい。
青と紫のグラデーションをした長髪と、紫とピンクのグラデーションをした瞳の持ち主。髪のアクセサリーは、恐らく探照灯とSGレーダーをモチーフにしたものである。黒の長手袋には“USS”、身に着けた兵装には“CL50(艦番号)”、靴底には“HELENA”と書かれている。
全体的に寒色系で纏められたファッションで、肩や太腿、腰を露出している。まさに装甲が薄い。
性能、力を貸して!
誰が呼んだか三幻神の一角である。艦砲はそれなりに強いものの、魚雷を装備できないために個艦での性能は中の下である。
しかし、彼女のスキル「レーダー探知」は、事実上20秒毎に60%の確率で自艦隊の火力を10秒間40%アップさせる強力なものである。「砲術指揮」などと組み合わせることで艦隊の火力が大幅に上昇する。