僕は幸せだった。
お父さんとお母さんはずっと僕を愛してくれた。村のみんなもとても優しかった。
だから、村長が村の子供を山の生贄にすべきかと悩んでいたあのとき、
僕は自ら生贄になると言い出した。
みんなの困った顔を見たくなかったから。
そのとき、両親は僕を抱きしめて、ずっと泣いていた。
「バカな子だ。いい子だな 」 って。ずっと泣きながら僕に言ってくれた。
未練がないわけではなかった。一番心配したのは黒童子のこと。
僕以外の友達なんていなかったから。僕がいなくなったら、
そばにいてくれる人がいなくなっちゃう。
あの日、黒童子の顔をこっそり覗いたら、
僕の目に飛び込んできたのはこっちを見つめかえす彼の眼差しだった。
妙にうるんでいて、直視できないくらい。
ごめんなさい、黒童子。
(伝記一より)
概要
CV:中村悠一
中華人民共和国のソーシャルゲーム『陰陽師』の登場キャラクター。
スキルは、基本的に戦闘不能になったときに発動するものが多い式神。
自分を愛してくれた村のみんなを守るため、山の儀式のいけにえに自ら手を挙げた心優しい少年。
後悔はなかったが、友達の黒童子を1人残していってしまうことが気がかりだった。
心の中で黒童子へ謝罪しつつ、生贄の祭壇へ向かい、眠り薬を口にし眠りについたが、
目を覚ました時生きている自分と事切れている黒童子、そして黒童子の魂を冥界に連れて行こうとする鬼使いの姿があった。
白童子は鬼使いに黒童子を助けてほしいと懇願し、自分の魂の半分を差し出した。黒童子は不安定ながらも生き返り共に二人組の鬼使いとして生きていくこととなった。
まだ子供姿だった白ずくめの鬼使い。
名は白童子と言い、おとなしい人柄で親切な人。
どんな人を相手にしても仲良くなれる。でも、一番の親友はやはり黒童子。
黒童子の為に、いつでも自分を犠牲にできる。
ただ、時にはその自己犠牲の精神が他人に迷惑を招く。
(陰陽師「式神図鑑」より)
関連イラスト
黒童子と一緒に描かれていることが多い。
関連タグ
白童子:タグはこちらが使用されている。