超人機メタルダー
概要
1987年に制作されたメタルヒーローシリーズ第六弾。
重厚かつ深みのあるストーリーや世界観、そして練り上げられたキャラクター造形に定評があり、放送から20年以上経つが未だに宇宙刑事ギャバン級の人気を誇る不朽の名作である。
ストーリー
世界の影で暗躍する悪の組織ネロス帝国の野望を阻止するため、ロボット工学の権威・古賀博士は第二次世界大戦中に開発し封印していた「超人機」剣流星ことメタルダーを復活させた。この世に目覚めたばかりで”生”も”死”も分からないメタルダーにその意義を伝えるべく、古賀博士は自らネロス帝国の凶刃に倒れる。その光景を目の当たりにし怒りに震えた流星はメタルダーに”瞬転”しネロスの軍団員を退けるが、”戦う”ということを理解していないメタルダーはネロス帝国最高幹部の一人、クールギンに敗れてしまう。
傷つきながらも立ち上がり、自らの存在意義を知りたいメタルダーは叫ぶ
「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ! なぜ、この世に生まれたのだ!」
かくしてメタルダーとネロス帝国との壮絶な戦いが始まった!!
登場人物
メタルダー
本作の主人公で本名は剣流星。性格は良くも悪くも純粋で好奇心旺盛。彼が人間や敵達とふれ合うことで成長していくことが物語の根幹を成している。
メタルダーは人間と同じような思考ができる「自省回路」を持っている。これはメタルダーに内蔵されているもう一つのコンピューター「戦闘回路」と対を成すもので、メタルダーの心の成長によって自省回路がレベルアップすると釣り合いを保つため戦闘回路もレベルアップするようになっている。分かりやすく言えば、メタルダーは心が強くなると戦闘力も強くなるのである。
武器は持っておらず、己の五体を武器にしている。
必殺技は腕にエネルギーの刃を作り出し相手を両断するレーザーアーム。
暴魂トップガンダー
ネロス帝国の刺客。メタルダーのライバルにしてかけがえのない親友である。「勝利とは正々堂々戦って得られるもの」という信念を持っており、常に一対一の戦いを挑む誇り高きスナイパーである。
武器を持たないメタルダーと対峙した際は自ら武器を手放し、その武器を先に取った方が勝ちというルールで決闘したほどである。その気高いフェアプレイ精神に感心したメタルダーは決闘に勝利した後も彼を許し、そのことでトップガンダーがネロス帝国に処刑されそうになるとかくまって助けたほどである。その後は良き親友としてメタルダーと共闘している。