概要*
オリジナルTVアニメーション作品『結城友奈は勇者である』の登場キャラである
犬吠埼風と犬吠埼樹のカップリング
血を分けた実の姉妹である犬吠埼風と犬吠埼樹だが
風が中学1年生・樹が小学5年生の頃に、
とある事情から両親を亡くして以来、支え合いながら姉妹で日々仲睦まじく暮らしている。
面倒見が良く責任感が非常に強い姉の風と、
人見知りで引っ込み思案な妹の樹という正反対の二人だが
風は樹を溺愛しており樹も風をとても尊敬している。
以下ネタバレ注意
結城友奈は勇者である(一期)本編における二人の描写
風は高い可能性で、自分達が神樹に選ばれることを知っていたが
それは大切な妹や後輩を、命の危険すらある戦いへと投げ出すことを意味していた。
誰にも話せない悩みを抱える風は、勇者部の活動の帰りに樹に
とある質問を投げかける。
『甲州勝沼で援軍が来ないのに戦えって言わなきゃいけないとして…』
樹はその質問の意味を理解はしていなかったが、しばらく考えて
『ついて行くよ、何があっても。
お姉ちゃんは唯一の家族だもん』と風になにがあってもついていくという意思を見せる。
その後『バーテックス』との初めての戦闘の折にも、
風に逃げろと言われた樹だったが、風を残していけないと命の危険があるのを承知で
『ついて行くよ、何があっても』と風に続き樹も世界を守る戦いに身を投じていく。
本編第4話『輝く心』のBパート回想シーンでは
両親を失ってから、樹にとっては風が姉であり母であり
風の背中が世界で一番安心出来る場所であり、
『お姉ちゃんがいれば私はなんだって出来る』と樹が独白している。
しかし同時に勇者のことを、誰にも話せず一人で抱え込んでいた風が
同じ勇者部の仲間に命の危険があることを何故黙っていたのかと責められ、
落ち込んでいるのを見て、もし自分が風の背中に隠れているだけの自分ではなく
隣を一緒に歩いて行ける自分だったら…と現在の
自分の立ち位置に少なからず疑問を感じていた。
一方で風も過去に樹を戦いに巻き込む選択を、大赦に迫られた時に
泣いてでもそれを拒んでいれば樹は勇者にならずに普通に暮らせて
いたかもしれないと悩んでいたが、それを聞いた樹は風の選択は間違ってはいないと肯定し
守られるばかりの自分ではなく姉と仲間と並んで戦えるようになった事が
嬉しいと風に感謝の意を示した。
5話の死闘を経て
友奈と東郷から『満開』の後に勇者の身体に起こる身体の一部分の機能が永久に失われる
『散華』の事を知った風は、仲間と妹を想像以上に
惨い戦いに巻き込んでしまったことを知り苦悩する中
樹が過去に仄めかしていた将来の夢をある一通の電話により知る事になる。
樹の夢、それは歌手であった。
しかし散華により樹の声は失われ、その夢は永遠に叶わぬものになってしまう。
それでもなお、散華の事を知らない樹はいつか治ると信じ、
喉を治す方法を必死に探していた。
そして散華によって失われた身体の機能は、永遠に治ることはないと
知った風は樹の部屋のパソコンに残っていた樹が録った
歌手のオーディション用に送った音声データを聞き、
樹が『姉の後ろを歩くのではなく大好きな姉と自分自身の力で並んで歩くために
自分自身の夢と生き方を見つけたい、そのために歌手になりたい』という夢を持っていた事を
知り、風は樹の夢が奪われた絶望と、樹の想いが踏みにじられた怒りにより慟哭し、
散華の機能を隠蔽していた大赦を潰さんと勇者に変身する。
『なんでこんな目に合わないといけない!
なんで樹が声を失わないといけない!! 夢を諦めないといけない!!!』
『世界を救った代償がこれかぁ!!!』
大赦を襲撃に向かう途中で仲間達に制止され、
散華の事を受け入れた樹に抱きしめられた風は大赦を襲撃する気力を喪失する。
そして樹は手持ちのスマホで
『私達の戦いは終わったの、もうこれ以上失う事はないから』と風に伝えるが
それでも自分は勇者部を作らなければ、みんなを巻き込まなければと
さらに自分を攻めようとする風に樹は持っていた皆からの激励の言葉が
記してある一枚の紙を見せそこに文章を書き加え、それを見た風は樹に抱かれ涙を流した。
『勇者部のみんなと出会わなかったら、
きっと歌いたいって 夢も持ってなかった
勇者部に入って本当によかったよ 樹』
最後の戦いとその後
仲間に制止され樹の説得によって戦意を喪失した風だったが、
まだ立ち直るには長い時間を要される状態だった。
そんな中、人類を守っている神樹の壁が壊され否が応にも戦わざるをえない状況に立たされる。
戦意を喪失し戦えなくなった風はふさぎ込み、樹の呼びかけにも応えない
そして樹は一人で戦いに向かいボロボロになっていくがそんな樹を見て、
風はいつも自分の背中に隠れていた妹が、いつの間にか自分の前に立ち世界を守っている姿に
感動し涙を流し『姉として妹に頼りきっているわけにはいかない』と立ち直り、
樹の『大好きな姉と肩を並べて立てる自分になりたい』という夢はいつの間にか叶えられていた。
最終回では声を出せるようになった樹に『お姉ちゃん』と呼ばれた風は
取り戻したんだと樹を抱き寄せ樹も風を抱き返し二人で涙を流した。
結城友奈は勇者である 樹海の記憶における二人の描写
勇者部一同が海に行くお話では、風に胸の貧しさを嘆かれた
樹が公衆の面前で風の胸を揉みしだく様子が友奈や東郷に目撃されている。
『犬吠埼風はお化けが嫌い』という設定が、初めて明かされた作品であり
学校の七不思議を夜に確認しに行く流れになり実質肝試しを行う話がある。
その折に風は懐中電灯を持って進む樹の背中に隠れ樹の腕に手を回し、
『隠れてるんじゃないわよ!
あんたが隙だらけだから背中を守ってあげてるんじゃない!』と苦しい言い訳をしていた。
しかし後でやっぱり怖いと言い出した風に『大丈夫、私がついてるから』と、
樹がリードするいつもとは真逆の珍しい姿が見られる。
最終的に警戒心が頂点まで高まり恐怖で半狂乱状態になっていた風だが、
樹が教室のドアを開けようとすると滅茶苦茶な口調ながらも
樹を危険から遠ざけようとする妹想いの姿も見せてくれる。
『ダ、ダ、ダメッ。 そ、そ、そ、そんな危ないこと
妹にさせる姉がどこにいるってんだ!
ええ!?いやしないだろ、あぁ!?』
風がダイエットをする話では、
樹が風の体重を毎日チェックしていることやBMIの最適値も
常に把握しているという愛の重い習慣があることが発覚する。
しかし風も樹の成長に関するデータが常に頭の中にあると豪語し、
身長と体重を常に把握してる描写があるためどっちもどっちである。
運動会のお話では、
借り物競争において『頼れる先輩』を引いた友奈と、
『好きなひと』を引いた樹が風を取り合った。
その際に樹は『お姉ちゃん、好きです!』と頬を赤らめて風に言い放ち、
『私の好きな人はお姉ちゃんだもん。』と言う言葉を聞いた風は
『樹、我が妹、我がエンジェル……っ!』と感極まっていた。
借り物競走自体はぐだってしまったが、樹が涙ながらに風に対し好きという言葉を
連呼する普段は見られない光景を見ることが出来る。
『お姉ちゃん……好きなのっ!』
バレンタインデーに関するお話では、
東郷と二人で出かける樹を見た風と友奈が夏凜と一緒に二人を
尾行していたが途中でバレて樹からの『サイテーー!』と『だいっきらい!』を
食らった風は丸1日ダウンしてしまう打たれ弱さを見せた。
しかしその次の日に、樹から屋上に呼び出された風は
『今日は大切な人に自分の気持ちを伝える日だから。
どうしても私……お姉ちゃん伝えたかったから……大好きだよって!』と樹から
チョコを受け取り、喜びのあまり『だ、だい…チュキ?』と言語能力に
支障をきたしてしまう姿が見られた。
『樹ぃいいいい~~~~~!
バカぁ~~~~~!
チュキ~~~~~!!』
『く、苦しいよぉ、お姉ちゃん……エヘヘ。』
風の誕生日のお話では、
樹が風に頼らず夕食を全て作り、風が樹の成長に感動しつつ、
早速樹の手料理を食すが見た目からは想像できない味に別の意味で
涙を流しながら完食する羽目になった。
その際に風は心の中で『これからは料理も教えたほうがいいわね…』としみじみ呟いていた。
樹の誕生日のお話では、
トイレの中のカレンダーに樹の誕生日の部分に、
はなまるが書いてあることから風がどれだけその日を楽しみに
しているかが伺える。
面倒見の良さから普段からみんなに頼られている風を見て、
寂しさをかんじた樹が自宅に帰ってきた風に今日は自分の誕生日だから、
私だけのおねえちゃんでいてとただならぬ独占欲を見せた。
『今日は私の誕生日だから……
だからね、今日だけ……今日だけでいいの……』
『……私だけのお姉ちゃんでいて。』
『い、樹……』
勇者部メンバーが夜中にスマホでチャットをする話では
風と樹は、たびたび一緒の布団で寝ていることが判明した。
『ちょうどお布団に入って、寝るところでした。
お姉ちゃんが温かくて……ポカポカしてます』
『うむ、樹も温かいぞ~
『今日は一緒の布団で寝てるのだ♪
ムフフ……羨ましかろう?』