「雷皇龍ジークヴルムを転召させ、紅蓮の星より龍を呼ぶ!超新星龍ジークヴルム・ノヴァLv3!ノーコストで召喚!」
概要
TCG『バトルスピリッツ』に登場するスピリットの一体にしてXレア。
初出は第九弾:超星。アニメ主人公のキーカードということもあり、アニメ関連商品での再録も多い。
アニメにおいては、「バトルスピリッツ 少年激破ダン」での馬神弾の最終キースピリット、及び「バトルスピリッツブレイヴ」でヴィオレ魔ゐのキースピリットとして活躍した。
テキスト
コスト(軽減コスト):8(3)/色:赤/系統:星竜・勇傑
維持コア・BP:<1>Lv1 7000 <3>Lv2 10000 <5>Lv3 15000
効果:
【転召:コスト6以上/ボイド】
召喚コスト支払い後、自分のコスト6以上のスピリット1体のコアすべてをボイドに置かなければならない。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』
カード名に「ジークヴルム」と入っているスピリットで【転召】したとき、自分のライフが5になるように、ボイドからコアを置く。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
BP合計10000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
Lv3【激突】『このスピリットのアタック時』
相手は可能ならば必ずブロックする。
シンボル:赤赤
コンセプト:石垣純哉
イラスト:浅川圭司
フレーバーテキスト:頼む!!この世界を、オレ達を救ってくれ!!
解説
バトスピ初の4つの効果を内蔵したスピリットである。
転召の際、コスト6以上の大型スピリットを犠牲にする必要があるが、その分アタック時効果は凄まじい。
その際「ジークヴルム」の名を冠するスピリットを転召の対象に指定していた場合、自分のライフを5まで回復(要するに全快)する、赤としては貴重なライフ回復スピリットである。(赤のライフ回復スピリットは両手の指で数えられるほどしかいなく、大抵プロモカードもしくはXレア。それほど貴重な存在である。)
アタック時はBP10000分のスピリット破壊、Lv3なら更に激突が加わる。ダブルシンボルと激突は相性が悪いと思われがちだが、専用マジック「メテオストーム」によるライフ貫通効果により帳消しにできる。
BP10000分破壊は、デュエルマスターズに置ける地獄万力や、地獄スクラッパーを思い出していただけると分かりやすいだろう。
総じて登場当初は、強力な効果で圧倒的な人気を誇ったスピリットであり、カードパワーのインフレーションで一線を退いた今なお人気の高いスピリット。
リバイバル
煌臨編 第4章:選バレシ者にてXXレアとしてリバイバルされた。
テキスト
スピリット
9(5)/赤/星竜・勇傑
<1>Lv1 12000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 25000
フラッシュ《煌臨:星竜&コスト6以上》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』
自分のトラッシュのコアすべてをこのスピリットに置く。
さらに、カード名に「ヴルム」を含むスピリットに《煌臨》していたとき、自分のライフが5になるように、ボイドからコアを置く。
【煌臨中】Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
BP合計20000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
または、ゲーム中に1回、お互い、手札/手元のカードすべてを破棄する。
シンボル:赤赤
コンセプト:石垣純哉
イラスト:浅川圭司
フレーバーテキスト:
お願い、僕たちを、世界を救って!!
解説
【転召】が《煌臨》になり、コストとBPが上がっている。
ライフ回復の対象が「名称:ジークヴルム」から「ヴルムを含むスピリット」となり非常に緩くなっているが、煌臨条件自体は「星竜&コスト6以上」と厳しめ。
しかし同弾には条件を星竜のみにするネクサス「堕ちる煌星」や、星竜が《煌臨》する再に限り自身のコストを6にする煌星竜コメットヴルム、【Sバースト】を持ちコスト6のブレイヴである煌星銃ヴルムシューター等サポートが充実している。
煌臨編 第2章二収録されているレイニードル(リバイバル)や、雷皇龍ジークヴルム(リバイバル)があれば最序盤から《煌臨》していく事も可能。
Lv2.3からの破壊効果は【煌臨中】のみ発揮となったが、破壊できるBPはリバイバル前の倍の20000と、切り札級の大型スピリットすら焼き払える数値となっている。
もう一つの効果は手札・手元のカードを全て破棄する効果。
こちらの手札・手元のカードも無くなってしまうが、相手が握っている防御札を叩き落す事が可能。
ただし、槍煌神機ヴォーダンのような「手札のこのカードは相手の効果を受けない」等の効果を持つカードも存在するため過信は禁物。
煌臨編 第4章では『選ばれし探索者アレックス』という最大の防御バースト持ちも登場しているため、万が一の自身の防御手段は確保しておきたい。
ちなみに「ゲーム中に1回」と表記されているが、実の所は「このスピリットがフィールドに存在している間、自身が一度限り」使える効果である。
その為、別の煌臨元を用意してこのカードをもう一体煌臨すれば2体ともそれぞれ1度ずつ使用できる。
さらに一度フィールドを離れた後、再度煌臨すれば再び使用する事が可能となる。
ただし、既に手札破棄効果を使用したこのカードに《煌臨》した場合
「《煌臨》したスピリットは、煌臨前のスピリットと同じスピリットとして扱う」という裁定のために使うことはできない。
その煌臨条件から基本的は【星竜】での採用となる。
個々の効果はリバイバル前同様に豪快なのだが、全てを活かそうとすると少々使いづらさが目立つ。
まずリバイバル前と違い《煌臨》しなければバニラ同然である。
《煌臨》した後はアタック時効果しか持たないため、自分のアタックステップに《煌臨》させるならば、煌臨元にするスピリット以外にアタックさせた方が良い。
しかし除去を行いたい場合はむしろこちらで先に焼き払いたい物であり、そうなると《煌臨》と若干噛み合いが悪い。
回復を目的とした場合、相手のアタックステップで《煌臨》できるのが理想ではあるが「名称:ヴルムを含むスピリット」が存在する時点で警戒され、煌臨元を除去される可能性も高い。
更にゲーム中1度の破棄効果だが、フィールドには一切触れない。
事前にアタック時効果である程度の除去を狙いたいが、《煌臨》させる必要があるためその間に除去されることもあり、このカード以外の除去カードが大事となる。
総評価としては効果は強いが癖も強く、臨機応変に対応する技量を求められるカードになっている。
アニメでの活躍
少年撃破ダン
第42話のラストにて灼熱のパンテーラが自身の体を突き破り、それにより内部から取り出された。馬神ダンとパンテーラの熱いバトルの中で彼の中に誕生した、唯一無二のカードであり、それをダンに託すと共にパンテーラは消滅した。
初登場となったダンvsアメリカ大統領ジョージ・トールマン(第43話)では、龍皇ジークフリードから転召し、圧倒的な破壊力で大統領の操るXレア軍団(激神皇カタストロフドラゴン、暴双龍ディラノス、魔龍帝ジークフリードetc)を軒並みなぎ払い、ゲームエンドにまで持ち込んだ。
ダンvs百瀬勇貴(48話)では、勇貴の「翼神機グラン・ウォーデン」に追い詰められるものの、雷皇龍ジークヴルムによる転召でライフを回復させ、延命。
その後、勇貴のキースピリット「終焉の機神ラグナ・ロック」と【激突】で相討ちとなるが、ネクサス「太陽石の神殿」Lv2効果により、ライフ1を犠牲にして回復状態で復活し、勝負を決めた。
ダンvs異界王(50話)では、異界王の幻羅星龍ガイ・アスラの猛攻を前に追い詰められたダンが、マジック「ビッグバンエナジー」によるコスト軽減により、雷皇龍ジークヴルムからの転召を決め、ライフ1からの全回復を決める。
異界王のブロッカースピリットを除去しつつも幻羅星龍ガイ・アスラに破壊されるが、「太陽石の神殿」Lv2効果により復活し、異界王に止めを刺した。
バトルスピリッツブレイヴ
西暦2651年、イギリスのすでに破壊されたバトスピ博物館に、馬神弾のデッキを再現した者として展示されていたものをヴィオレ魔ゐが発見し回収。、そこで魔ゐは弾が2010年8月30日から消息不明という記録を発見し、それにより弾が消える、もしくは未来に残ることを悟る。
それ以降、ヴィオレまゐが使用し、あえて自分を追い込みながらマジック「ビッグバンエナジー」により「滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ」と共に召喚する【ダブルノヴァ】で魔族たちの混乱を収めた。
第48話では、ヴィオレ魔ゐがダンを止め、最後の決戦に行かせないために彼にバトルを挑み、滅神星龍ダークヴルム・ノヴァと共に降臨。
かつてのキースピリットを目にした弾に「久しぶりだな」と言わせた。
覚悟を決めた弾もまた、キースピリット「光龍騎神サジット・アポロドラゴン」のダブルブレイヴでノヴァをなぎ払い、魔ゐを撃破した。
フレーバーテキスト
放浪者ロロを主人公とする異界見聞録の終章にて登場。
ひずみ(災厄の類)の吸収する代わりに、吸収したひずみが限界に達すると世界を滅ぼすガイ・アスラを生み出す"タマゴ"を管理する星の巫女クシナがその正体であることが明かされる。
ロロは狭間の世界でクシナとのその相棒雷神獣ヌエ(ヌエ吉)と出会い行動を共にする。
クシナがカタストロフドラゴンから攻撃にタマゴを使用した結果、遂にタマゴは限界を迎えガイアスラは復活。それにより赤の世界は滅びることになる。
その後ロロ・クシナ・ヌエは紫→緑の世界とガイアスラから逃げ回ることになり、世界再生の力を秘めたロロをガイアスラから守るため、クシナは遂に覚悟を決めヌエを転召の贄としてジークヴルム・ノヴァへと変化(フレーバーテキストのコメントはその際のヌエがロロに放った台詞)。
最期は周囲の世界諸共ガイアスラと相打ちとなる。