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殺人サイボーグ三人衆の編集履歴

2018-03-19 23:57:26 バージョン

殺人サイボーグ三人衆

さつじんさいぼーぐさんにんしゅう

OVA作品「ジェノサイバー 虚界の魔獣」Part1「ジェノサイバー誕生」に登場する三人のサイボーグ。

概要

ケネス・リードが独断で進めている超能力研究が九竜グループの利益を損うと判断した九竜会長の依頼で、研究の要となるエレイン・リードの誘拐、並びにケネスの研究の強制終了の為に香港島に乗り込んだ三人組。

元々は米国の「ブラックプログラム(秘密兵器開発生産計画の総称)」の一つとして開発された「Bio Technical Humanoid(B.T.H.)」と呼ばれるサイボーグコマンドの実用試験試作体であり、日系3世の元米空軍士官「真理子・ジュディ・天知」、元九竜警備機構所属の「若山浩二」、元九竜ダイナミクスUSAバイオヒューマノイド開発要員「勝淳」がそれぞれ志願して改造を受け、ブロジェクト終了後は特殊任務を次々と遂行し、世界各地の内戦に参加、要人の暗殺、諜報活動、軍部の行なった人体実験の証拠隠滅まで引き受ける最強無比のコマンドマシンとして暗躍した。

作品時点では九竜会長直属の調査機関に配属されているが、「命令」では無く「依頼」で動いている所に両者の関係が窺える。

三人共異なるタイプの凶暴性の持ち主で、その体内の恐るべきメカニズムにより「モンスターロボット」と呼ぶべき戦闘モードに変型する他、その機能の応用による各種中間派生形態の運用を行える(若山が地下鉄を強制停止させた際の「重機モード(仮称)」や、天知と若山がエレインに降伏を勧告した際の「飛行モード」等)。

だが、その能力と過去の経験から今回の依頼対象を過小評価していたきらいが有り、それが最終的には彼等の全滅と香港島の消滅に結び付く事となる。


B.T.H.

三人が改造されたサイボーグコマンドシステム。イオンプラズマ・エネルギーによる熱核反応エンジンで稼働し、液体状態から瞬時に記憶させた分子配列に形状を変化させる事が可能な「スーパーアモルファス合金」でシステムが形成され、やはり形状記憶特性を持つ「バイオシリコン素材」に覆われた人型モード(正確には「ノーマルモード」と「素体モード」の二種が在る)の体内に液状の非晶質合金として凝縮収納された「それ」を3Dプリンターよろしく(百万分の一秒のスピードで)高速形成する事で戦闘モードを始めとする各種形態に変型する。…只、賢明な読者はお気付きの事と思われるが、これだけでは劇中の描写の説明は付かない。

内蔵火器の弾薬等は既製品を適宜補充運用している他、戦闘モードの重量のまま、人型モードで活動するのであれば各種交通インフラ等の活用が出来ない等、コマンドとして活動するには致命的な問題が先述の説明内容では解決できないのである。

劇中での描写から「体積と重量の比例が質量保存則よりも優先されている」「(地下鉄構内への若山の進入の様子から)自身の重量を任意に増減できる」特徴が確認されている事や、先述の変型機能が(その情報量の多さから)単なる形状記憶特性と言うよりは、むしろ「分子サイズのコンピューター/アクチュエーター集積体」の活動による側面を有する為、「観測者理論に基づく事象制御(グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」参照)」により、補給物資の変換/再構築、外界に及ぼす質量影響の調節(擬似重力制御)を行う事で劇中の描写を実現していると考えられる。

米国独自の技術なのか、九竜グループの技術的関与が在るのかは不明だが、1985年時点で「高次元スキャナー」等のオーバーテクノロジーが存在する世界である為、この辺りの技術が実現化されていても不思議では無い。

尚、その変型パターンから人型モードに於ける生殖機能は喪われている可能性が有り、三人の凶暴性、嗜虐性の高さは喪失した性機能に対する代償欲求に由来する物と考えられる。


関連タグ

ジェノサイバー サイボーグ

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