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東方寿命問題の編集履歴

2011-05-06 09:55:48 バージョン

東方寿命問題

注記

あくまで叩き台なので専用言語や編集校正は賢明な読者諸君にお任せしたい。

また、二次創作をするに当たって不都合な事実や設定、裏事情などを執筆しているが、最後には幸せな記憶を、っとと、これは違う作品だ、最後にはこの問題を気にしなくてもいいように保護策を立てているため、あまり気にしなくても構わない。

ただ、今更この記事を作るということは、それだけ思うところがあって執筆しているということを覚えておいて貰いたい。



命題

東方寿命問題とは、東方シリーズでカップリングをする際に避けられない問題のことである。



概論

「盗んだ?人聞きの悪い。死ぬまで借りるだけだぜ。」

原作の霧雨魔理沙の「死ぬまで借りる」発言とて強ち的外れではないのである。なぜならば持ち主は妖怪(森近、アリス)や魔女(パチュリー)が主であり、人間である魔理沙はどうあっても元の持ち主より長く生きることはできないからである。


種族による寿命の多寡

妖怪の寿命というものは短くて数百年、長ければ数万年にも亘る。仮にレミリアの肉体年齢を10歳とすると500歳ということは吸血鬼の1年とは人間のたかだか一週間である。詳しくはネズミの年齢とゾウの年齢の違いなどの著作を参照されたし。


他に、レミリア・スカーレットの年齢を分子にして八意永琳の年齢を分母にするとほぼ零になる、という設定が正しければえーりんは億単位の年齢の持ち主ということになる。


蓬莱人の場合はそもそも不老不死であるがゆえに、これまた寿命有限の存在とはいつか別れなければならない。たとえそれが人間と妖怪の接触時間に比べて長くても、だ。


また、西行寺幽々子はそもそも死んでいるので問題はないが、これとて人間としての生誕は西行法師の娘という設定が正しいのならば数世紀前である。

魂魄妖夢がたとえ半分幽霊だとしても(森近も妖怪要素は半分だが)逆に言えば半分は人間である以上有限存在ということになる。現に妖夢の祖父と覚しき妖忌は出てこない。


また、八雲紫は人間が原人の頃にすでに存在していた、という設定が存在する。公式かどうかは未確認だが、永琳や幽々子とタメ口で話せるということはそれ相応の能力の他に存在年数も限りなく長いと言ってもいいだろう。


世代の概念

紫の「次の博麗の巫女には期待したい」や、稗田乙女の例を見ればわかるとおり、幻想郷における重職の者は人間であり、なおかつ代数を重ねているということに着目してもらいたい。異能の者とは言え、人間は人間である。現に稗田乙女は契約上、寿命が30年と決まっている。また、霊夢は博麗の巫女の18代目だったはずである。即ち、幻想郷にとって重職は長い年月をかけた妖魔より人間の方が使い勝手がいい、ということになる。


また、博麗大結界は博麗神社と八雲家が共同管理していることになっているが、事実上、いくら紫の能力を超越する巫女が現れようと、紫は相手の寿命を待てばいいだけなのである。


つまり、何の呵責もなく、歯に衣を着せなければ、事実上現在幻想郷は小康状態の平和を保ってはいるが、覇権や主導権は妖怪側が握っており、重職を担っている人間も妖怪側の時間概念からすれば、使い捨てである、と言うべきであろう。


救済策

幸い、幻想郷は幻想郷専門の黄泉の国が存在するため、裁判官である四季映姫の理解が得られれば妖怪側を弾劾することができるし、また転生も交渉すれば可能である、と言っておかなければ、早晩、幻想郷の人間は全て妖怪の家畜と化すであろう。事実、八雲紫は人肉を喰らい、スカーレット姉妹は人血を啜っている。向こう側に野心がない、あるいは必要がないと思っているだけでやろうと思えばできるはずである。


諸注意

最近、外界の者が幻想郷入りしたり、逆に幻想郷の者が外界に行く、少なくとも接触を保っているという動画・画像・小説をよく見かける。

別にやるなとは言わないし、幻想入り、現代入り・未知との遭遇の全てを筆者は平成十八年夏ごろに執筆を行ったことがあるが、細心の注意を払ったことは、主人公に異能を装備させる、あるいは血脈に退魔の遺伝子を仕込ませること、そして四季映姫に好感を抱かせるようにすることの二点である。幻想郷には外界で忘れ去られた物が持ち込まれるという設定があるが、それを勘案しても、鳥渡待てと言いたくなることが屡々起こる。

ただし、公式で幻想入りをしている作品も登場している以上益体ないことかもしれないが、東風谷早苗は「奇跡を起こす程度の能力」であり、諏訪子、神奈子共に神である。四季映姫との外交交渉は寡聞にして聞かないが、少なくとも異能者・退魔師であることに間違いはない。

即ち、安易に幻想入りをしても現実は残酷であるし、もし外界入りが成ったとしたら下手を打てば人類はおろか、地球自体が死の星となりかねない。


最後に

あくまで、幻想郷の不都合な実情を書いただけであり、寿命問題自体は異なる種族がいる設定の世界、あるいは極端に格差のある社会では自然と出てくる問題であり、何も東方Projectだけとは限らないことはここに強く明記しておく。


二六七一年、皐月六日十時前、平真人。

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