経歴
生い立ち
1989年9月8日スウェーデンの首都ストックホルムで生まれ育つ。母親は女優のアンキ・リデン。
小さいころから兄とともに様々な音楽を聴く。元々、音楽家になりたかった彼はピアノやギターを習うが、その後音楽制作ソフトを見つけ、それに夢中になる。さらに、ダフト・パンクやティエストなどに影響を受け、ダンスミュージックに心酔する。
高校を卒業後、彼は改造した自分の部屋で本格的に音楽活動を始め、様々なブログで音源を発表する。
2008年、彼は英国のテレビ番組「Fast Trax」を勝ち抜き、レーベル「Bathroom Bedlam」と契約し、シングル「Manman」をリリース。その後、「At Night Management」とも契約する。
2008~2012
2009年にデヴィッタゲッタの「One Love」リミックス。2010年に「Bromance」を発表するなど精力的に活動を行っていた。
2011年、
まず「Seek Bromance」をリリースし、オーストラリアなどでゴールドディスクを獲得する。
また、デヴィッドゲッタとコラボした「Sunshine」は後にグラミー賞のダンス・レコーディング部門にノミネートされる。
歌手のレオナルイスがアヴィーチーの曲を無断サンプリングしたとしてもめた「Collide」は、和解後リリースし全英4位を記録する。
そして、10月28日、シングル「Levels」をリリース。この曲はアメリカやドイツなどでプラチナディスクを獲得する。この曲はアヴィーチーの名を全世界に広めることになる。
2012年にはニッキーロメロとの「I could be the one」が全英1位を記録。
2013~現在
2013年、アヴィーチーは「Levels」だけだと思われたくないと思い、新鮮で違ったことをしようと決めた。そうして、生まれたのがメジャーデビューアルバム「True」である。そのリードトラックとして発売された「Wake me up」は英国初日だけで約88000枚を売り上げ、全米4位、全英を含む9ヵ国で一位を獲得する。またアメリカやカナダなどプラチナディスク認定。
そしてアルバムの「True」は全世界70ヵ国のiTunes音楽チャートで一位を獲得するなど大ヒットを記録する。またこの年にはMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード最優秀エレクトロニック賞などいろんな賞を獲得する。
2014年、シングル「The Days/The Nights」をリリースする。
さらに、FIFAワールドカップの公式アンセム「Dar um Jeito」をサンタナらと共作。
しかし、病気でライヴツアーの方はあまり活動できず。
2015年、病状が回復するとツアーを再開し、その後セカンドアルバム「Stories」を発表する。
リードトラック「Waiting For love」などがヒットする。
2016年、コカ・コーラ全世界CMソングでおなじみ「Taste The Feeling」を発表する。
3月に突然DJ活動を引退すると発表、2016年8月26日のステージを最後にDJシーンから離れたが音楽活動は継続している。
引退後は今の生活を非常に楽しんでおり、インスタグラムにたくさん写真を投稿している。
2017年にEP「Avīci」を発表する。
2018年、4月にオマーンで急死。28歳の若さでこの世を去った。
彼が最後に手がけ発売した曲は、Humanの「Ghost」となった。
特徴
彼の音楽の特徴は、カントリーとEDMの融合させた革新的なサウンド。また、キャッチ―なメロディと楽曲ごとにメッセージが込められている。彼の曲はマドンナやコールドプレイなど多大なアーティストから絶賛された。
人物
純情で素朴。また生まれつきシャイであまり目立つこと自体は好きではない。そのため、多忙なスケジュールや周囲の期待に対するプレッシャーを抱えて、過度な飲酒に走ったこともある。
彼の引退理由もこれらが原因で、彼自身もライヴをする程のモチベーションがなかったと語っていた。
また、あまりにパリピなEDMを嫌い、そのため彼自身の楽曲には人生や友情、複雑な恋愛関係、自身の気持ち(?)など暗く切ない歌詞が多い。
さらに、作曲に対して非常なほどの完璧主義者で一曲作るのに600ものバージョンを作ったり、ライヴごとにボーカルを変えたりなど極限のこだわりを持っている。
引退後のSNSでは彼のお茶目な部分がみれる。
Hand Movement
大抵のDJはライヴで飛び跳ねたり、マイクパフォーマンスをすることで観客を盛り上げるが、アヴィーチーの場合体を揺らしながら手をくねくねさせるという特殊な動きをする。EDMファンの間では有名で彼のライヴでは時々真似してる人もいるほど、人気は高い。
ちなみに2011年ごろと2016年ごろの動きを比べると確実に進化していることがわかる。
日本との関係
そんな彼だが日本とはとても深い関係にある。
2016年に初めて来日をした彼だが本当はそれまで三回も来日を見送っている。理由は主に病気であり、彼に非はないのだが…(この頃から彼は海外でも病気で公演をいくつかキャンセルしている)
そのため来日した際には、平成の鑑真といわれた。さらに、公式サイトでは来日しただけで緊急速報が流れた。大げさかもしれないが彼が来日するというのはそれぐらいの「LEVEL」である。
その後、アヴィーチーは日本での生活を楽しみ、「この国に恋してしまったよ」と言っていた。
突然の死
2018年4月20日にオマーンで急死したことが代理人によって発表された。
ZEDDやNicky romeroなど数多くのアーティストやファンが追悼メッセージを掲げた。
死因は不明。 だが彼は内蔵の病気を患っておりその理由は前述で話した、過酷なスケジュールや過度なストレスが原因だったためそれが関係している可能性が高い。また、「Wake me up」の歌詞や「Heaven」の歌詞が彼の死にかかわっているという報道が出てきたが、あれは別にアヴィーチーが全て考えたのではなく、ボーカルの方々や楽曲制作に参加したアーティスト等も歌詞作成に加わっている。なので、彼は歌詞通りのことをしたわけではないだろう。彼は引退した後、新しい人生のスタートと語っており楽曲作りだけでなくいろんな場所を旅してリラックスしていた。だから、まだ死因がわからないので断定はできないが彼は自分から望んでこのようになったわけではないと思われる。
未発表曲について
上記に記載したとおり、アヴィーチーは完璧主義者で納得がいかずそのまま没にしたりいまだに作り続けていたりする。それはたとえどれだけ有名なアーティストとコラボをしてもである。有名なところではコールドプレイのボーカルであるクリス・マーティンとのコラボ曲「Heaven」であろう。2015年に発売したアルバム「Stories」に収録される予定だったがアヴィーチーもクリスも納得がいくようなものを作ることができず、結局アヴィーチーが亡くなるまでに発売されることはなかった。ちなみにこの歌の歌詞が今回のアヴィーチーの死に関しているという話も出ているが、元々コールドプレイが作る歌詞には天国や命のワードがいっぱい出てくるのでこれもその中の一つだと考えるのが妥当である。
余談
DJのOtto Knowsとは幼馴染。DJ アヴィーチーとして最後に発売した曲は彼とのコラボした曲であった。
deadmau5とSNSでケンカしたことがある。