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Tegraの編集履歴

2018-04-25 02:17:54 バージョン

Tegra

てぐら

NVIDIA TegraとはNVIDIA社が開発するモバイルプロセッサ(SoC)である

概要

2008年頃に最初のTegraとして「Tegra APX」シリーズが発表。PC向けグラフィックボード「GeForce」シリーズ等で知られるNVIDIAのモバイルSoC故にグラフィック性能に比重が置かれているのが特徴。

2015年に発表された「Tegra X1」はFP16モードにてモバイルSoCで初めて1TFLOPSもの演算能力を実現したことで有名である。

製品

Tegra APX

CPUにARM11系プロセッサを搭載。GPUはモバイル向けにカスタマイズされた超省電力のGeforceアーキテクチャのコアを採用し、プログラマブルシェーダに対応している。動画再生は720pまで対応。

Tegra 6xx

Tegra APXシリーズとの大きな違いはないが新たに1080p/24fpsの出力に対応。

Tegra 2

CPUに2コアのARM Cortex-A9を採用。GPUはAPX・600シリーズからパワーアップした超省電力GeforceアーキテクチャのGPUを採用している。また、世界初のマルチコアARM Cortex-A9搭載を実現したSoCでもある。

かつてNintendo 3DSに採用されるとの噂が流れていたが電力効率の問題でお蔵入りになったというエピソードがある。

Tegra 3

メインのCPUは2と同じくARM Cortex-A9(4コア)を搭載し、新たに省電力のコアを1つ搭載している。CPU負荷が軽い処理はこの省電力のコア一つで処理することでバッテリーを長持ちさせることができる(4-PLUS-1技術と呼ばれている。)とのこと。家庭用Androidゲーム機「OUYA」に採用された。

Tegra 4

CPUがARM Cortex-A15に、GPUのコア数が72コアに増量されるなど全体的なパワーアップが施された。3の4-PLUS-1技術も続投されている。NVIDIA自社製の携帯ゲーム機「NVIDIA Shield Portable」等に採用された。

Tegra 4i

省電力版Tegra 4。CPUがA15からA9へ、GPUのコア数が72から60に減らされている。

Tegra K1

GPUがこれまでに採用された独自仕様の超省電力プロセッサから当時最新のGeforceに採用されたKeplerアーキテクチャのCUDAコアに変更された。(ただしモバイル向けにいくつか改良されている。)

「K1」の由来は上述した「Kepler」の頭文字より。モバイルSoCらしく電力効率が高く(GPUの性能だけ見れば)PS3/XBOX360を超える性能を持っておきながら僅か8Wで動作するとのこと。32bit版と64bit版が存在し、32bit版のCPUはこれまで通り4+1コア構成(Cortex-A15 R3)で、64bit版のCPUはNVIDIA自社製の「Denver」(ARM系のカスタマイズコア)を2コア搭載している。

採用例はAndroidゲーム機「NVIDIA Shield Tablet」、NVIDIA自社製の小型の開発キット「Jetson」等。

Tegra X1

CPUが4+1からCortex-A57(4コア)+Cortex-A53(4コア)のbig.LITTLE(高性能コアbigと省電力コアLITTLEの組み合わせ)構成になり、アーキテクチャも64bitのみになった。

GPUもMaxwell(第2世代)に変更され、上述した通りFP16モードにてモバイルSoCでは初の1TFLOPSを実現したSoCである。

X1の名前の由来はGPUのMaxwellより。

ちなみに頭文字のMではなくXにした理由は「MよりXの方がカッコいいから」とのこと。

採用例は据え置き型動画ストリーミング機兼ゲーム機「SHIELD Android TV」、クレジットカード大の開発機「Jetson TX1」、自動運転支援システム「Drive CX & PX」等。

NX-SoC

任天堂のゲーム機Nintendo Switchに採用された「カスタマイズされたTegra」の俗称。

公式からの仕様は未公表だがある解析サイトによるとベースはTegra X1で、余分な機能を排除して限られた電力をゲームの演算に集中させるカスタマイズを施している。

上述したようにTegra X1は64bitなのでSwitchは任天堂ハードとしてはNINTENDO64以来の64bitハードになる。(GCからWii Uまでは32bitだった。但しN64も殆どのソフトが32bitで動いていたため事実上の64bitの任天堂ハードはSwitchが初になると思われる。)

携帯モードと据え置きモードでクロック周波数が変わる仕組みになっており、携帯モードの場合はおよそ4割程度のパワーになるという。

Tegra X2

TITAN X等に搭載されているPascalアーキテクチャを積んだTegra。

P1ではない。

Tegra初のFinFET技術を採用し、電力効率が大きく改善されている。PascalとFinFETの恩恵もあってX1とほぼ同じ消費電力で約1.5倍の性能を誇る。

採用例は「Jetson TX2」、自動運転支援システム「Drive PX2」等。

余談

初めて1TFLOPSを実現したコンピューターは上記のTegra X1が発表される約15年前にできたスーパーコンピューターASCI Red

ただし昔のスパコンゆえに1TFLOPSを実現するのに9298コア、150平方メートルの敷地、500kWの消費電力を費やしている。ちなみにTegra X1はそれぞれ8+256コア、100円玉大、15W

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