ゲーム概要
Blizzard社の「Diablo」シリーズに代表される
ハック&スラッシュ(Hack and Slash,ハクスラ)ゲーム。
見下ろし型の視点で主にマウスで操作を行う。
オンライン専用のゲームでゲーム形態としてはMORPGに近い。
特徴
・スキルを使う為のアイテムを装備品の穴にはめ込むスキルジェムシステム
・レベルアップ等により獲得される「パッシブポイント」を使って取得する
広大で複雑なパッシブスキルシステム
・各種オーブを用いてアイテムの性能を様々に変化させられるシステム
このゲームは通貨が存在せず、このオーブの一部が通貨として使われる。
そのため各オーブの価値は常に変動しうる。
・エンドコンテンツの一つとして用意された、
「maps」と呼ばれるアイテムを使って狩りの場を得るmapsシステム
ゲームシステム
①スキルジェムシステム
使いたいスキルは「スキルジェム」というアイテムの形になっており、
装備品に開く穴(ソケット)にはめ込む事によりそのスキルが使用可能になる。
スキルジェムには3+1色(赤・緑・青とそのいずれにも代替できる白)の色があり、
それぞれ3種のステータス(STR・DEX・INT)に対応する。
ソケットは装備品の部位により数の上限があり、
またソケット同士が繋がっている「リンク」の状態になり得る。
スキルジェムと同様のアイテムに「サポートジェム」があり、
スキルジェムとリンクされる事により、効果を発揮する
例:
スキルジェム:Storm Call(雷を指定した範囲に落とすスペル)
- サポートジェム①:Cast on Death
(自分が死亡した際にリンクされたスペルを大きなダメージ補正を付けて詠唱)
- サポートジェム②:Lightning Penetration
(リンクされたスキルによるダメージ計算の際、敵の雷耐性をある程度貫通)
これで自分が死亡した際に大きなダメージ補正が付いた、
雷耐性をある程度貫通するStorm Callを発動、
というスキルができる。
②パッシブスキルシステム
レベル上昇時等にスキルポイントを得る事ができ、
それをパッシブスキルツリーに割り振る事によりキャラクターを成長させる。
パッシブスキルツリーは網の目状に広がっており、
各クラスによって開始地点は違うものの、ツリー自体は一つである。
パッシブスキル上の要素には
・装備品の要求値やライフ最大値等に影響する、属性(Attribute)
を増加させるもの(例:STR+10)
・Attribute以外の性能を増加させるもの(node,ノード)
(例:spell damage:spellのダメージを10%増加、
ただし計算式は複雑で1つ取ると純粋にダメージが1割増える訳ではない)
・アイテムのJewelをはめ込む事のできるソケット
・メリットとデメリットがあり、キャラクターの運用方法を
大きく変容させうるキーストーン
(例:Blood Magic:スキル使用時にマナの代わりにライフを消費するようになる。
サポートジェムにも同様の物があるが、
キーストーンのそれはその先に他より大きなライフ増加ノードがあり、それを取得できる)
③アイテムシステム
キャラクターが装備するアイテムにはノーマル~ユニークの4段階のレアリティが存在し、
レアリティにより装備品が持てる追加性能の数に上限がある。
追加性能は
Implicit modifiers(ベースアイテムによって決まるもの)と
Explicit modifiers(レアリティにより付加されるもの)があり、
Explicit modifiersはさらにprefixとsuffixに分けられる。
それぞれの例として、指輪(Coral ring)では、
Implicit modifiers:+(20-30) to Maximum Life
prefix:Adds # to # Physical Damage to Attacks (Global)
suffix:#% increased Cold Damage (Global)
等がある。
それぞれのレアリティに応じて、
ノーマル:ベースアイテムのImplicit modifiersのみ
マジック:Implicit modifiersと0~1のprefix、0~1のsuffix
レア:Implicit modifiersと1~3のprefix、1~3のsuffix
ユニーク:そのユニーク特有の独特の性能を持つ
といった性能を得る(例外あり)
このレアリティ種別は装備品のみならずゲーム内の様々な要素に関係し、
例えば敵として出てくるモンスターにもレアリティが存在し、
レアリティに応じて危険な追加技能を持つが、見返りも増える。
④カレンシーシステム
ゲーム内でOrbという消費アイテムを入手でき、
これをアイテムに使用する事によりアイテム等の性能に干渉できる。
また、通貨が存在しないこのゲームでは、取引にこれらのOrbが使われ、
カレンシー(Currency,通貨)と呼ばれる。
プレイヤー間での取引ではカレンシーの相場は需要と供給に応じ常に変動する。
取引によく使われるカレンシーに、下記のような物がある
Orb of Alchemy(マジックアイテムをレアアイテムにアップグレード)
Orb of Fusing(対象の装備品についたソケットのリンクを再抽選)
Chaos Orb(レアアイテムの性能を振り直す。基軸通貨)
Exalted Orb(レアアイテムのaffixに空きがある時、affixを1つ追加する)
⑤mapsシステム
このゲームにはAct1~10から成るメインストーリーが存在し、
新しく作成されたキャラクターはまずこれを順に追って成長していく事になる。
Act10をクリアするとマップデバイスという機器が開放され、
これにmapsと呼ばれるアイテムを投入し、消費する事で
そのアイテムに対応したエリアを生成し、そこで狩りができる。
レベルが上がっていくとAct内の敵では経験値もドロップアイテムも
旨味が薄くなっていくので、多くのプレイヤーはmapsを消費し、
エリア内に存在する有限な敵を倒し、アイテム(maps含む)を拾い、
またmapsを消費して新しいエリアを~と回していく事になる。
mapsにもレアリティが存在し、レアリティを上げた場合
敵の数が増える等のメリットがあるが、同時にデメリットも付く。(map MOD)
キャラクターによってはそのデメリットに対応できない(回せない)物もあり、
その場合カレンシーを消費し再抽選したり、それを回せる他者に売り払ったりする。
・map MODの例
Monsters reflect 13% of Elemental Damage
敵が受けたエレメンタルダメージを13%、攻撃者に反射。
Players are Cursed with Temporal Chains
常に呪いのTemporal Chainsを受けた状態になる。
Players cannot Regenerate Life, Mana or Energy Shield
ライフ・マナ・Energy Shieldの自然回復が無くなる。
⑥Ascendancyシステム
各キャラクター毎に3種類(Scion除く)用意された特殊なパッシブツリーで、
ゲーム中に条件を満たす事により最大8ポイント得る事ができる。
非常に効果の大きく、また方向性の偏ったツリーで、
これらの選択によりキャラクターの運用法が大きく変わる。
ストーリー
それぞれの理由からWraeclastに流罪となった追放者(Exile)達は、
色々あって死んだ目でmapsを回すようになる。
登場キャラクター
このゲームには7種のプレイヤーキャラクターと、数多くのNPCが存在する。
プレイヤーキャラクターはそれぞれパッシブツリーの開始位置が異なり、
それにより取りやすいパッシブが変わってくる。
プレイヤーキャラクターの一覧はこちら
Marauder:STRに対応
Templar:STRとINTに対応
Witch:INTに対応
Shadow:INTとDEXに対応
Ranger:DEXに対応
Duelist:DEXとSTRに対応
Scion:パッシブツリー中央から始まる特殊なクラス