概要
占いで有名な町・ラークバーンに住む占い師。
占い師でありながら「占いなんて気休め」という珍しい性格の持ち主。しかしその素質は当初誰も知らなかったのだが非常に優れており、実は世界を平定したイスカンダールの仲間にして大魔女であるアリス・アンブローシアの遠い子孫。姉にサファイアがいる。
また、遠い子孫にエメラルドの姿を確認できる。
占いそのものに関しては、素質自体はあるので、事象を的確に見ることはできる。しかし、見えた事象を、的確な解釈を以って相手に伝えなければならないのが占いなのだが、経験不足なのかそこがまるでなっていない。
挙句、うまくいかないなら自分の手で結果を捏造してしまえという考えの持ち主。
- いなくなったネコの行方を占って欲しいと頼まれたら、ネコを自分で探しに行った
- 指定された短剣のありかを占って欲しいと頼まれたら、自宅にあった短剣をその場所へ自分で置きに行った
···かなりとんでもない商売である。しかしデタラメかというと、そうとは言い切れない。一見するとインチキに見えるのだが、結果を捏造するところまでが占いに含まれていたとしたら、どうであろう?
とはいえ、上記の短剣のくだりは、依頼者がイスカンダールであったため、ついにバレることに。だが、イスカンダールの目的は、短剣がかつてアリス・アンブローシアが所有していたものであったため、ありかを探すことでアリスの子孫の居場所を突き止めることにあった。
ついでに、腕はいいはずのサファイアが、占いで破滅的な結果を出してしまったことでスランプに陥っていたところをなんとかするため、旅に出ようとしていた最中でもあった。サファイアは自分の事を占ってしまったため、占いに囚われて予知の力が失われたのだが、ルビィもまた好奇心が旺盛過ぎてそれらの事柄に囚われ、本質を見失っていた。
最初はサファイアが心配なので同行した旅であったのだが、旅先で彼女自身のコンプレックスと向き合うことになる。姉サファイアを超える占い師になる素質を認められた彼女だが、実績で姉に遠く及ばなかった彼女は、ここで姉に対する劣等感を自覚してしまう。だが、劣等感を克服するには、劣等感が何なのかを自覚しなければ始まらなかったのだ。そして劣等感こそが、彼女の才能を潰していた。できないと思い込んでいたことが強く影響して、本当に「できない」占いになってしまっていた。
そして、自覚した劣等感を理解したことで克服した彼女は、あるがままで良いという結論を導き出すことで、真に占いの力を身につけた。「七大驚異に人類が挑んだらどうなるか」という問いに対し、腕の優れたサファイアですら「全ての死」としか予想できなかったが、彼女は「その先にある再生」まで見通すことが出来るようになった。
とはいえ、自分の占いが七大驚異にまつわるものだったことで、本当にこの運命に立ち向かえるのかを今度は不安視するようになる。それを救ったのは、以外にも幼馴染ヒロユキの一言だった。
「堂々とインチキ占いしていた度胸は、どこ行ったの。」
そう、結果が気に食わないのなら、インチキ占いと同じように自分で結果を作ってしまえばいい。ましてそれが「全ての死」ならば、そんな運命など自分の手でブチ壊してやればいいことに、彼女は気づく。結果として、彼女らが挑んだ七大驚異の一つを本当に破壊することに成功。「全ての死」と言う結果は、覆された。
このように、本当は上達したいと思いながらも劣等感に阻まれつつ、それをかつては適当な態度で済ませていた彼女だが、真に実力をつけてからも、根は変わっていない。だが、それでよかったのかもしれない。なぜならば、各所の七大驚異に置かれているエネルギー体「テトラフォース」は、生真面目で目的意識が強い人ほど、精神的に悪堕ちしてしまう悪影響を吹き込まれてしまうのだから。ところが、彼女は適当な性格の部分があったので、この影響を全く受けていない。それどころか、このエネルギー体に嫌な予感がすることを初見で見破っている。本質を見抜く眼力が備わっているのだ。
上記の通りの経歴から高い魔力と火行を持つ一方で、実はLPが人間女性キャラトップの18。占いでミスリードしてしまったマイス編で同行してたら壁役として重宝されたのではなかろうか。
ところで、彼女が主人公になった場合のシナリオは、全シナリオを総括したもの。
これは、サガフロンティアのヒューズが該当作品の主人公になれなかったことから作られたサガフロ裏解体真書の小説が元になっているからである。