カードテキスト
フィールド魔法
「失楽園」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分のモンスターゾーンの「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」
「混沌幻魔アーミタイル」は相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):自分のモンスターゾーンに「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」
「混沌幻魔アーミタイル」のいずれかが存在する場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
概要
三幻魔及び混沌幻魔アーミタイル、そしてそれらを主軸としたデッキをサポートする専用のフィールド魔法。元々は遊戯王GXにて影丸が使用したフィールド魔法であり、その強力な効果で三幻魔と共に十代を追い詰めた。
フィールド魔法は敵味方問わず、フィールド上のモンスターに対して効果を及ぼすカードが多いが、このカードは発動したプレイヤーのみが特定の条件を満たした場合だけ効力を発揮できるという、フィールド魔法にしては異色の存在である。
アニメで登場した際の効果は「三幻魔のいずれか一体以上が自分のフィールド上に存在すればデッキからカードを2枚ドローできる」というもの。通常のドローも併せて毎ターン3枚もの手札補充ができるのはもはや反則級の強さと言える。その危険極まりない効果から簡単にはOCG化されないだろうと言われ続けてきた。
そして時代は進む事11年以上、ついにこの失楽園がOCG化される事となった。アニメでは強力な効果を持っていたカードがOCG化に伴って大きく弱体化されるというのはよく聞かれる話。多くのデュエリストはアニメオリジナルだったカードがOCG化されるのを喜ぶ一方でどのような仕様となるのかをひやひやしながら見守っていた。
その結果が上記のカードテキストである。
あろう事か、既に壊れていると言われていたアニメ版より強化されているではないか。
アニメ放映時にはまだ登場していなかった混沌幻魔アーミタイルまでもが効果対象、しかも三幻魔やアーミタイルにとって最大のネックであったカードの効果に対しての耐性を付与するという強力な効果までついてきてしまった。このカードが存在するだけで三幻魔やアーミタイルは戦力アップ、そしてコントローラーは毎ターン大量のドローが行えるというとんでもない事態となる。効果対象となるモンスターをフィールド上に出すのが難しいのが大きなネックだが、逆に出てきた上でこのカードによるサポートが入るともはや止めようが無い。
唯一の弱点は、このカードが「フィールド魔法」であること。フィールドに残存し続ける上にこのカード自体には破壊耐性などが無いために相手の除去効果の標的になりやすい。このカードを除去しなければ三幻魔の突破が困難≒これを除去してしまえば三幻魔の攻略も難度が下がるということであり、そういった意味でも並のカードより何倍も狙われやすい。近年ではフィールド魔法を活用を前提としたデッキも多く、先に失楽園を発動させていたら、相手が別のフィールド魔法を発動させてこのカードが流されてしまうということも。
フィールド魔法を守るのはかなり大変だが、うまく守りを固めてやれば、それこそ三幻神の対を成すとされる凶悪な幻魔たちを食い止める手立ては無くなるだろう。三幻魔を主軸として採用するのであれば、ぜひセットで投入したいカードである。