留まりし思念
とどまりししねん
概要
ストーリークリア後に、ディズニーキャッスルの礎の間に行くと、謎の入り口が出現しており、それを調べることで戦闘に突入する。一度倒しても入口は消えないので、何度でも戦うことが可能(前後のイベントが若干変化するが、二回目以降は同じ)。
一説には無印版の隠しボスであったセフィロスが一部プレイヤーから「余裕です」と言われたことから13機関との再戦バトルとともに追加されたらしい。製作者側の本気によって生み出されたボスであり、開発当初よりは弱くなっているとはいうものの、シリーズ屈指の高難易度を誇っている。みんなのトラウマ。
キーブレードマスターの真の強さをコンセプトに作られており、ソラよりもキーブレードを使いこなしていたという説明が撃破後のキャラクター事典で確認できる。キーブレードをバイク形態に変形させて突進する、巨大なキャノン砲に変形させてエネルギー弾を撃つ、巨大なドリルや弓に変形させて攻撃するなど、それまでのシリーズに登場しない使い方をしていた。その後発売されたバースバイスリープ(以下BbS)では、これらの一部の技を実際に使用することができる。
隠しボスとして
ボスキャラクターとしての特徴は、全ボスキャラクタートップクラスのHPと攻撃力を併せ持ち、更にこのボス独自の要素として、
・着地や攻撃直後のわずかな硬直時間以外には攻撃を受け付けない
・コンボを当てても特殊なダメージ補正により威力が大幅に軽減される
の二点がある。これらの特徴があることで、事前情報なしに戦っていると、攻撃を受けつけない、何度攻撃してもHPがなかなか減らないということに驚愕するプレイヤーも多く、初見ではかなりの高確率で攻略できない。
補正はコンボを切れ間なく当て続けることによって少しずつ弱まっていくので、「一回の攻撃チャンスにどれだけコンボを繋げられるか」が攻略のカギとなる。「コンボを一回フィニッシュまで当てる→敵が着地する瞬間にもう一度コンボを当てる」という方法でもダメージを通すことは可能である。しかし、一度にダメージを与えすぎると、強制反撃が来るので注意すること。中には、強制反撃が来ない攻撃もある。
攻撃自体も非常に多彩。キーブレードを使いこなしていることの示唆か変形させて多彩な攻め方を見せる。
- 光の鞭を振り回し広範囲を攻撃。
- 弓に変形させ、光の矢で射抜く。
- 大砲に変形させ、巨大な光球を放つ。
- 追尾性能が凄まじく、リフレクトガードで跳ね返しても少し経つとまた戻ってくる。
- 間合いを詰めて連撃を加え、ドリルのようなナックル状に変形させてフィニッシュ。
- バイクのような形に変形させ、高速の突進攻撃を繰り返す。
- HPが減ると、ブリザガやグラビデらしき魔法やビットで追撃しつつ錐揉み回転まで加えてくるため最も鬼畜な技という意見が多い。
さらに終盤に差し掛かると背景が暗くなったあと魔法陣の上でキーブレードを掲げ、そこから怒涛の連撃を繰り出す技(通称 超乱舞)が解禁。
- 高速で接近して連続斬り。(グライドなど逃げてる場合は瞬間移動で詰めてくる)
- 最高速度のグライドでようやく逃げ切れるほどの速度でガード不可の歯車状の光刃を展開する。
- その場で再び連続斬り。
- すぐ近くに瞬間移動した後に怒涛の連撃。
- ブリッツ系のようなモーションで高威力の回転斬りを叩き込んで〆。
初見では対処が厳しい上、使用頻度が非常に高くこれを対策できないことには彼に勝つことは難しいと言える。
スティッチの召喚や、ドナルドとの連携からチャージバーサク状態でのエアサイドスラッシュの連打へと持ちこむ攻略法などが有名である他、様々な攻略法がネット上やアルティマニアなどで公開されているので、詳しい攻略法はそれらを参照することをオススメする。中には、想像を絶する縛りプレイに挑んでいる人もいるので、プレイ動画などもオススメ。
撃破すると、「つながりの証」(一回目)、「現れた幻影」(二回目以降)が手に入る。また、初回撃破時には、ドライヴゲージ、ボーナスレベルがアップする。
正体
その正体はBbSでゼアノートに肉体を乗っ取られたテラの鎧に焼きついた残留思念である。
BbSで鎧のみの状態になってもなおゼアノートに抗おうとしていたテラの思念が、自分が選んだキーブレード使いではないことに反応して襲いかかってくる(戦闘前のムービーでの会話から)。
戦闘に処理した後は、ソラから感じたものがかつての友の物であることを理解したことで刃を収め再び元の体勢に戻る。(2戦目以降は「ゼアノートへの憎しみを刻ませてくれるのか?」という名目で再戦となる。)
KH2FMのシークレットムービーでテラとゼアノートが戦っている場面は、BbSの最終決戦であり、その後の激闘を経て、KH2FMでソラたちが訪れた荒野の地形と留まりし思念となった。KH2FMをやり込んだ人ならば、BbSでの戦闘に鳥肌が立った人も少なくないはず。ちなみに、シークレットムービーで主要キャラ3人が着けていたマントは、処理落ちを防ぐためカットされている。