注意
実際の刑法に相当する犯行の予告を行う事は、れっきとした犯罪です
たとえ明らかなネタであっても警察は冗談と取ってくれません。まず通用しないと思っていいでしょう。
というのも、いかにも冗談めいた犯罪予告をしておいて本当の本当の本当に実行する可能性もあるからです。
例
- 「○月○日、○市に行って涼宮ハルヒを殺してきます」
これを「フィクションのキャラの事だから無問題」と言い切るのは難しい。理由としては、まず作者(谷川流)、声優(平野綾)などの作品関係者への殺害予告や、そこまでいかなくても「ハルヒのイベントを潰す」という意味にも問われかねない。また同姓同名の人物がいないとも限らないし、このあだ名がついた一般人がいないとは言い切れない。これが東京ドームや巨人の球団事務所に「ゴジラ殺します」と送りつけようものなら、松井秀喜へと殺害予告と見なされることがある、と書けば理解できよう。
特に日時や場所、殺害の手口まで具体的に書き込んでしまえば、裁判で言い逃れる事はまず不可能だろう。殺意がない事は証明出来ても、予告を出した事で、警察が警備を行なったりすると業務執行妨害の罪に問われるが、この基準は年々厳しくなっている。
ただし言えば基本的には殺害予告の対象となった側(上記の例で言えば、谷川流や角川書店など)や、掲示板管理人や掲示板利用者が警察などに通報、相談しない限りは警察は動いてくれないので、ネットに書き込めば必ず逮捕されるというものでもない。
概要
ほとんどの場合が愉快犯による悪ふざけ行為なのだが、実際に犯行が行われる前に予告が出される事は少ない。そんな事をすれば事前に警戒され、犯行の成功確率が減る恐れがあるからである。
実際の犯行予告が出される例としては、自己顕示欲が強い犯人による劇場型犯罪や、予告によって混乱を起こしたり相手を萎縮させること自体が目的の場合がある。
インターネットの普及に伴い、2ちゃんねるなどの掲示板に犯罪予告を行う者は後を絶たない。2ちゃんねるは匿名掲示板なので捕まらないだろう、とはさすがに思われなくなっただろうが、例えば他人や公衆の無線LANを使用しての掲示板の書き込みであっても、実際に逮捕された例はある。
フィクションにおいて
ルパン三世や怪盗キッドなどの怪盗による犯行予告が有名である。泥棒モノでは定番のネタである。大抵は犯行予告を出した方が勝利することが多い(失敗すれば恥の上塗りでしかない)。予告を出す際の小道具としてカードを用いる事が多い。
殺し屋による殺害予告も定番のネタである。ちなみにゴルゴ13は事前の殺害予告をすることはほとんど無いが、依頼者が相手に対し殺害予告を伝える事を条件にすれば伝える事はある。また依頼者がゴルゴを裏切った場合は、電話等で直前に「俺は依頼者の嘘は許さない」と伝え、狙撃する事がある。
実際にあった誤報
wikipediaで実際あった話だが、その日にあったある殺害予告を記述したら、毎日新聞に「wikipediaで殺害予告」があったと記事となり、警察に事情聴取されたということがあった。これは毎日新聞がwikipediaを編集した際に表示される日付、時間が日本時間より9時間遅いことによる勘違いである。