これは勝負ではない 「復讐」である……!
プロフィール
概要
異能者集団・組合に属する団員の一人。設計者長を務める。
本編(単行本第九巻時点)から六年前。武装探偵社の一員である江戸川乱歩と探偵勝負を行い、彼に破れたポオ。
その雪辱を果たすため、再び乱歩に「推理遊戯」という名の勝負を挑むのだが、真実を暴かれてしまい、再び敗北した。
だがその後、過去の勝負を忘れられていたと思っていた乱歩から「僕がヒヤリとさせられたのは、後にも先にもあれ1回だけだ」と告げられた後、「我輩、頑張ろうかな…」と呟いている。
それからはちょくちょく乱歩と推理ゲームをしている様子。
異能力
能力名 | モルグ街の黒猫 |
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解説 | 読者を小説の中に引きずり込む能力 |
引きずり込まれた者は小説の中の登場人物として振舞うことになる。
小説内では異能は使えなくなってしまうが、小説内で負った傷は現実世界へ戻った際に全て元どおりとなる。
能力の名前の由来はエドガー・アラン・ポーの小説。「モルグ街の殺人」と「黒猫」から。
人物
鼻を覆う程伸ばした(伸び切った?)前髪と一人称の「我輩」、格式張った口調が特徴的な青年。
ぼそぼそとした小声で話す為、乱歩からは「もっと大きい声で喋って!」と注意されている。
この事や「他者と関わり社会の内部で生きることは 我輩にとって苦痛でしかない」と話す辺り、人と関わるのが苦手なのかも知れない。
ペットはアライグマのカール。
しかし「お前だけは我輩の味方であるな……」と餌を差し出すポオに対し噛み付いたり、執筆中の彼の頭を叩いたりするなど、本当に懐かれているのかどうかは怪しい所だ。
元ネタ
元となった人物はアメリカの小説家エドガー・アラン・ポー(1809年1月19日 - 1849年10月7日)
歴史に残る偉大な文豪の一人で、ハワード・P・ラヴクラフト、フョードル・ドストエフスキー、江戸川乱歩に大きな影響を与えた。特に江戸川乱歩のペンネームはエドガー・アラン・ポーの名前をもじってつけられたものである。
能力の名前の由来である「モルグ街の殺人」は世界最初の推理小説であり、後の推理小説の基盤となった。「黒猫」は彼が最も得意とする短編の恐怖小説で、黒猫を殺した男が黒猫によって身を滅ぼすという内容になっている。(この項目を執筆した作者の感想だが、恐怖小説の名の通り恐ろしく、非常に引き込まれる作品だった。また作風はラヴクラフト作品を連想させ、ラヴクラフトの作品にポーの影響があったことを伺わせた。)