曖昧さ回避
1.の概要
当時としては珍しい、サイバーパンクな世界を舞台にしたRPG。操作キャラクターは主人公一人のみで(イベントで助っ人が入ることも)、倒した敵のパーツで自身の肉体を強化していくというシステムが特徴。
戦闘画面はサイドビューで遠、中、近距離により戦法や武器が変化し、敵は頭部か胴体を破壊すれば倒すことが出来るが、必要なパーツを残して倒すことも可能。
キャラクターデザインおよび造形物作成を韮沢靖氏が担当した。
ストーリー
A.D.1997
天才女性科学者のDr.ライリウスが、悪魔のウィルスと呼ばれたAIDSの抗体を発見。
これにより、人類はついにAIDSを克服した。
しかし.........
A.D.1999
ノストラダムスの予言は的中した。
”恐怖の魔王”が飛来し、この影響により、新種の病が蔓延し始めたのである。
”筋弛緩症-Musculer Loosening Diseose-”
通称:MLD
MLD感染者は筋肉が委縮し、短期間で体の自由を奪われ植物人間になるという...。
人類は、新しい悪魔の前になすすべを持たなかった。
A.D.2002
この悪魔に対抗するため、現合衆国大統領”グラード イム ゲイツ”は、
人間機械化計画<Human Mechanical Project>を提唱した。
これは感染者の筋繊維に補助ユニットを埋め込み、サイボーグ化するという計画である。
ゲイツは、この計画の総責任者にDr.ライリウスを起用した。
HMPはMLD対策だけではなく、”不老不死”をも実現可能とする為
人々は、我こそはとサイボーグへの道を歩んでいった...
しかしゲイツは、人々が不老不死を目的にサイボーグとなる事を知り
「無限の命よりも限りある命を全うする。」
「それが人間として生きるということだ。」と論じた。
この発言は人々の反感を買い、
ゲイツは大統領の座を降ろされ、表舞台から姿を消した。
この2年後のA.D.2004。Dr.はMLDに感染し、死去。
後のHMPはDr.の脳を移植したスーパーコンピュータ-MARIA-に委ねられた。
A.D.2034
HMPが40%台に突入した年、MLDは突然消滅を始め、3年間で完全消滅してしまった。
HMPは中止され、MARIAは都市管理へと回された。
人々はゲイツの言葉を回顧し、生身の肉体を取り戻すための研究を始めた。
しかし、A.D.2039に悲劇は再び起こった....。
D.V.-Dark Visitor-「闇の来訪者」と呼ばれる機械生命体が突如現れ、
MLDのごとく人類を襲い始めたのである。
事態を緊急のモノと見たMARIAは、翌年対DV用特殊部隊-DEBUGGER-を結成した。
そして今、一人の男がDEBUGGERへの入隊を済ませた。
男はDVとの戦いを楽しみにしているかの様に、くすんだ空を見上げていた....。
「CYBER DOLL」