指切り
ゆびきり
約束を守る証を立てる誓いの儀式。「指切りげんまん」とも。
儀式の方法
甲が乙に約束を迫るとする。
- 甲が片手の小指を立て、胸から目の高さまで掲げる。
- 儀式に同意するなら乙は同じ手を出し、小指を絡め合う。
- 小指を絡め合った手をリズミカルに上下させながら次の呪文を唱える。
- 「指切りげんまん嘘ついたら針千本呑ます、指切った」
- 呪文の終わりと同時にお互いの小指を離す。
- 以上で乙は約束を守ることを義務づけられる。
呪文の意味
「げんまん」とは拳骨を一万回浴びせるということ。
「針千本呑ます」とは裁縫針を千本呑み込ませるということ。
つまり「嘘ついたら」上記の3つの罰を乙は受けるという内容。
筆者はこの罰が施行されるところを見たことがない。恐らく、指切りを行った者が約束を違えることがほとんどないためだろう。それほどの強制力を持った儀式なのだ。